フランス人が傘をささない理由５つ

私がフランスに来て驚いたことの１つは「フランス人は傘をささない」ということです。

たいていのフランス人は雨が降っていても、傘をささずに颯爽と普通に歩いているんです！（実際、傘をさすフランス人ももちろんいますよ。）

そもそも、フランスでは傘を持ち歩いている人をあまり見かけません。

日本では雨が少しでも降っていたら、傘をさす習慣のあった私からしたら、「えっ？なんで雨が降っているのに傘をささないの？」と不思議でしょうがありませんでした。

しかし、実際にフランスにしばらく住んでみて、フランス人が傘をささない理由が分かってきました。

そこで今回は、「フランス人が傘をささない理由５つ」をご紹介したいと思います！

フランス人の夫に「どうして雨が降っていても傘を差さないの？」と質問したら、返ってきた答えが「邪魔だから！」の一言です。

傘は邪魔だから持ち歩かないそうです。（笑）

雨が降っている日はどうするかというと、ポリエステル製のフード付きレインジャケットを羽織って外に出かけます。

長傘を手に持って移動するのは邪魔になるし、フランスの傘は折りたたみ式の傘であっても、サイズが大きいので、カバンなどに入れると重いし、かさばるので邪魔になるみたいです。

私の夫に関しては、フランスで傘を買ったことが人生で１度もないんだそうです！！！

フランスで傘を買おうとすると、スーパーで売っている傘でも２０００円くらいはするんです。日本と比べると値段はかなり高いですね！なので、まぁ、フランスで傘を買わない理由が分からなくもありませんが、、、当たり前のように傘を何度も何度も買い替える日本人の感覚からするとビックリですよね！

パリ滞在中、こんなこともありました ↓

雨が降っていたある日、カフェに入ったら、隣にいたフランス人のおじいちゃんが私の持っていた日本製の折りたたみ傘を見て、「自分の傘と交換してくれ」とお願いしてきたのです。

どうやら日本製の折りたたみ傘のコンパクト感に惹かれ、気に入ってしまったみたいでした。

「日本に帰ればいつでも買えるから、まぁいいか」と思い、交換してあげましたが、おじいちゃんのフランス製の折りたたみ傘、日本のと比べると大きいのでカバンに入れると、たしかに邪魔なんです！

人にもよりますが、フランス人は雨に濡れてもあまり気にしないようです。

日本人女性の場合、雨が降ると、丁寧にメイクやセットした髪型が崩れるのが嫌なので、傘をさす人が多いと思いますが、フランス人女性の場合、普段はメイクをそんなにせず、髪型もセットはせず、無造作でナチュラルなままの人が多いので、雨に濡れても外見をそんなに気にする人は少ないようです。

フランスは湿気が少なく空気が乾燥しているので、雨で服が濡れてもすぐに乾きます。そのため、「濡れてもすぐに乾くからいいや」といって、傘をささない人も多いのです。

たしかに、フランスでは室内に洗濯物を干していても、すぐに乾きます。

フランスの多くの幼稚園や小学校では校内への傘の持ち込みが校則で禁止されています。

先がとがっていて、振り回したりすると他人を傷つける可能性があるので、フランスでは傘は危険物としてみなされる場合があるようです。

たしかに、フランスでは傘を持った子どもたちの姿はあまり見かけません。雨の日はフード付きのレインコートを着ている子たちが多いです。

大人になっても傘を持たないフランス人が多い理由は、子どもの頃から傘を持つ習慣がなかったからなのかもしれないですね！

どしゃ降りの雨の場合はどこかで一時的に雨宿りする人も多いです。

フランスの雨は長時間降り続けることは少なく、ザーっとどしゃ降りの雨でも、１時間くらいすれば、スーっと青空が広がることもしょっちゅうあります。

カフェやバー、お店の前など雨が避けられる場所を見つけて雨宿りします。

私の体験談ですが、ある日、シャンゼリゼ通りを歩いていたら、突然、雹交じりの激しい雨が降り出した時がありました。傘を持っていなかったので、慌てて近くにあった高級ブティックのお店の前で雨宿りをしていたら、そのお店の店員さんが「どうぞ中へ入って」とお客でもないのに、その場で雨宿りをしていた人たち全員に声を掛け、店内で雨宿りをさせてくれました。なんて親切！

その後、雨は３０分くらいで止み、みんな「メルシー！」と店員さんにお礼を言ってお店を出ていきました。

店員さんたちもこういった状況に慣れているのかなと思った瞬間でした。

いかがでしたか？

人によって傘をささない理由は様々で他にも色々あると思いますが、ここでは５つの理由をご紹介しました。

日本では少しの雨でも傘をさしていた私も今ではほとんど傘をささなくなりました。

住む国が変わると習慣も自然と変わってくるものなんですね！