シワが気になる！？フランスのアイロン事情
先日、フランス人の夫から「ズボンのシワが気になるからアイロンをかけてくれる？」とお願いされ、「えっ？ズボンにアイロンをかけるの？」とちょっと違和感を覚えた私。
ズボンといってもスーツのズボンではなく、普段履いているリネン素材のズボンです。
まぁ、確かにリネン素材だとシワができやすいんですよね。それにしても、今までズボンにアイロンなんてかけたことがない私にとっては「えっ？」という感じでした。
もしかして、私がズボラなだけ？かもしれませんが…笑
そんな時、ある過去の光景が頭をふとよぎりました。
それは、私が学生時代にパリでホームステイをしていた時、その家の家政婦さんが洗濯したものすべてにアイロンをかけているという光景！！！
ホームステイ先は高級住宅街と言われているNeuilly-sur-Seine（ヌイイ＝シュル＝セーヌ）にある超～裕福なフランス人のご家庭でした。
旦那さんはどこかの会社の社長さんで、マダムは専業主婦、小学生くらいの子どもが２人。フランスは共働き家庭が多いと言われているけど、実際、専業主婦している人もいます。
ちょっと驚いたのは、ここの家庭には専業主婦であるマダムが家にいるにもかかわらず、家政婦さんがいることでした。たぶんシンガポール人だったかな？国籍は忘れてしまいましたが、アジア系の若い女性でした。
マダムは専業主婦といっても、することは料理と買い物くらいで、掃除や洗濯、食器洗い、お風呂掃除など、ほとんどの家事はその家政婦さんがすべてやっていました。さすが、お金持ち！フランスでは専業主婦がいる家庭でも家政婦を雇うのは普通！？まぁ、いずれにしてもお金に余裕がなければできないことだろう。
っで、もちろんアイロンがけも家政婦さんがやっていましたが、アイロンがけにかかる時間がやたらと長～いんですよね。
家政婦さんがアイロンがけをしている間、よくマダムと私、家政婦さんと3人でおしゃべりしていましたが、アイロンがけに1時間以上かかっていた気がします。
しかも、アイロン台の位置が高いので、家政婦さんはずっと立ちっぱなしでアイロンをかけていました。
Yシャツとかのアイロンがけは当たり前だと思いますが、ここのフランス人家庭ではTシャツやジーパン、靴下、下着、タオル、シーツなどなど、洗濯をしたほとんどのものにアイロンをかけるのです！
当時はアイロンに関して、そんなに気になりませんでしたが、この光景を思い出して、夫が「ズボンにアイロンをかけて」という理由がなんとなく分かった気がします。
“フランス人は何でもアイロンをかけちゃう説” が私の中で浮上！
靴下の穴は気にしないのに、洋服のシワは気になるという謎（笑）
まぁ、もちろん家庭や人によってアイロン事情は様々。
ちなみに我が家のアイロン事情ですが、夫はアイロンが苦手なので、アイロンは私が担当。家事は最小限に抑えたいので、基本、夫のYシャツにしかアイロンはかけません。
日本にいた時はハンカチにもかけていましたが、フランスに来たら何故かハンカチは使わなくなりました。笑
我が家で使用しているのは、１９１７年創業のCalor（カロー）というフランスのメーカーのアイロンです。フランスではとても有名なメーカーらしいです。亜麻やウール、コットン、絹といった生地によって温度が調整できる機能が付いています。アイロン台はモノプリのセールで買った８ユーロのものを使用中。
まぁ、こんな感じで、私の中では「フランスではズボンやその他の物にアイロンをかけるのは普通の事だ」という結論に至りました。
【関連フランス語】