パリで使い終わったクリスマスツリーはリサイクル

2020年1月14日

日本ではプラスチック製のクリスマスツリーを飾る家庭が多いと思いますが、フランスでは生のモミの木を購入して飾るのが一般的です。

生の木なので、使い終わったらクリスマスツリーを処分しないといけません。

「捨てるなんて環境に良くないのでは?」と思われる方がいると思いますが、パリ市内では、使い終わったモミの木をリサイクルするための回収場所が臨時で公園などに設けられます。

こんな感じです ↑

大きな公園の一角に回収場所が設けられていました。(今回の回収期間は12月26日から1月26日までの1ヵ月間)

フランスでは新年までクリスマスツリーを飾る家庭も多いためか、年が明けた最初の週末頃から、使い終わったモミの木を担いだり、ベビーカーに乗せたりして、回収場所へ来る人たちの姿が多く見受けられました。

週末明けには、回収場所にモミの木がどーっさりと山積みになっており、市の職員らがトラックで回収に来ていました。

Une deuxième vie pour votre sapin !(モミの木に第2の人生を!)」というスローガンが書かれています。

回収されたモミの木は粉砕され、公園や庭園などの木々や植物の根元に撒いて、土に栄養を与えたり、土の表面からの水分の蒸発や雑草の発芽を防いだりする役割などを果たしてくれるんだそうです。

フランス語ではpaillageといいますが、日本語だとウッドチップですかね?

残念ながら、リサイクルの回収場所があるにもかかわらず、街中のごみ箱の横にポイッとモミの木を放棄する人が多いのも現状です。

リサイクル回収場所が設置されていることを知らない。もしくは、わざわざ公園に持っていくのが面倒なのかな?

ちょっと悲しい光景です。涙

こちらにも、、、ゴミ収集車がちゃんと回収はしてくれるものの、一般のゴミと同様にリサイクルされずに処分されてしまいます。

第2の人生が生きられないモミの木たちは可哀想ですよね。

パリ市のホームページを開けばちゃんと回収場所の確認もできるのに、、、

我が家は今年はクリスマスツリーを飾りませんでしたが、来年はモミの木を買ってクリスマスツリーを飾る予定なので、使い終わったら環境のためにも、ちゃんとリサイクルしたいと思います!

【関連フランス語】

le sapin : モミ
le sapin de Noël : クリスマスツリー
l’environnement : 環境
le recyclage : リサイクル
recycler : リサイクルする
broyer : 砕く、粉にする
réutiliser : 再利用する
la mauvaise herbe : 雑草
les herbes folles : 雑草
l’évaporation : 蒸発