【フランス新型コロナ】再ロックダウンの詳細
マクロン大統領がフランス全土での再ロックダウンを発表した翌日、2020年10月29日(木)の夕方、カステックス首相やその他の関係大臣による記者会見が行われ、再ロックダウンについての詳細が発表されました。
今回は、在フランス日本大使館からのメール等を参考に発表された内容を簡単に以下にまとめてみました。
フランス国内の感染状況
3月の第1波と異なり、すべての地域で感染状況が悪化し、すべての世代で感染が広がっている。
外出禁止令に関する詳細
・3月のロックダウン時とほぼ同様で、通勤や必需品の買い物、通院、医療サービス利用、必要不可欠な家族のケア、子どもの送迎、軽い運動、ペットの散歩などの外出時には、外出証明書(attestation)の所持が必要。それ以外の外出は禁止。
*外出証明書などの詳しい情報は在フランス日本大使館のHPから確認できます。
・ジョギングや散歩などの外出は最大1時間で自宅から1キロ以内。
・外出証明書を持たずに外出等、違反した場合、135ユーロの罰金。
・3月の時とは異なり、今回は公園や広場、ビーチなどは閉鎖されない。
・行政窓口は引き続き開かれる。
・別の地域への旅行、地域外の友人や家族に会いにいくことは禁止。
国境措置
・欧州域内の国境は開いたままだが、欧州域外との国境は例外を除いて閉鎖を維持。例外とは、仏国内に滞在許可証を所持するもの、フランス人が欧州域外から帰国すること。
・すべての入国者は72時間以内のPCR検査陰性証明の提示が求められる。
*追伸:日本からフランスへの渡航については、7月1日以降に適用された入国規制緩和措置が維持されており、日本からフランスへの渡航は、ビザなしの短期滞在の場合を含めて引き続き可能。
教育関係
・保育園、小中高等学校はより強化された衛星措置のもとで活動が継続。
・6歳以上の児童にマスク着用が義務化。マスクを忘れたり、経済的な事情でマスクを持っていない児童にはマスクを提供。
3月のロックダウンとの比較
今回は、学校や公園などが閉鎖されていないので、前回のロックダウンに比べると少し緩い感じかなと個人的に思います。
ロックダウン後でも、近所の公園には、元気いっぱいに遊ぶ子供たちやお散歩、ジョギングしたりする人たちの姿が多く見られます。
パリ市内の近所のスーパーでは、パスタや小麦粉、ごみ袋など一部の商品は品薄になっていますが、前回ほど買い溜めをする人は少ない印象。
また、前回はスーパーへの入場制限があり、長蛇の列に並ばないと買い物ができませんでしたが、今回は入場制限がなく、いつでも買い物できる状態です。
今回のロックダウンは比較的、緩い感じですが、やっぱり自由に外を歩けないというのは辛いですね。
とにかく、今回のロックダウンにより、新規感染者や死者が減少するのを祈るばかりです。