【フランス新型コロナ】パリなどの一部地域で3度目のロックダウン

新型コロナウイルスの感染が拡大して、初めてのロックダウンからちょうど1年が経ちました。

あの時は、「数カ月くらい我慢すれば、落ち着くかな」と思っていましたが、1年たった現在でもレストランやカフェは閉鎖したまま、マスクでの生活が当たり前になったフランス。

2021年3月18日(木)、夜19時にカステックス首相が記者会見を行い、現在の感染状況や新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための新たな措置などを発表しました。

在フランス日本大使館からのメールやフランス語のニュースなどを参考に、今回、発表された内容について簡単にまとめてみました。

感染状況

フランスは感染拡大の第3波にある。

・現在、陽性者の4分の3が感染力の強い英国変異株の感染者である。

・感染拡大スピードは速まっており、1日に3万人超えのコロナ新規感染者が出ている。(ちなみに、17日は38,501人、18日は34,998人)

・蘇生病床は逼迫してきており、現在、4,219人が入院。

・蘇生病床には、高齢者に限らず、若くかつ健康であっても長く入院する傾向が見受けられる。

・感染状況は地域によって異なり、全国一律の措置を導入するのは意義が見受けられない。

・イル・ド・フランスおよびオー・ド・フランス地域圏では、感染者が多く、外出制限を導入する水準を超えている又超えてきており、病床が逼迫してきている。

新たな措置

・イル・ド・フランスの8県、オー・ド・フランスの5県、アルプ・マリティム県、ウール県の計16県について新たな規制措置を導入。

・対象の16県では、3月19日(金)夜24時より4週間の外出制限が導入。

・保育園、幼稚園、小学校、中学校はこれまで通り通学できる。高校は対象の県では完全な半数登校を実施。

・レストランやカフェ、バーなどは引き続き閉鎖。

・生活必需品を扱う商店以外は閉鎖。(本屋、レコード店、美容室は営業可)

外出する際は外出証明書の所持が必要

・散歩や運動、新鮮な空気を吸うための外出にはより緩和された措置が適用され、外出証明書を所持していれば、時間制限なしで、距離は自宅から10キロ以内まで移動が可能

・地域圏を超える移動は禁止。(やむおえない事情で移動の場合は証明書が必要)

・夜間外出禁止令は、夏時間を考慮して、開始時間が18時から19時に繰り下げられる。

イル・ド・フランス地域圏の外出制限の発表があった翌日の朝、パリから電車でブルターニュやバスク地方など外出制限がない田舎へ脱出する人たちが多く見受けられたとニュースになっていました。

なんだか、毎回、同じような事の繰り返しで、ワクチン接種は進んでいるものの、まだまだ終わりは見えません。

夫の職場の同僚もコロナ陽性が判明し、コロナ濃厚接触者になった夫は1週間の自宅隔離中。

1年前は遠い存在に感じていたコロナも、現在では、すごく身近に感じる存在になってしまいました。

第3波が早く落ち着いて、第4波が来ないことを祈ります!