フランス語の Le jour J の意味

2019年8月17日

皆さんは le jour J というフランス語の表現をご存じですか?

フランスで出産を経験したことがある方なら、おそらく耳にしたことがあると思います。なぜなら、 フランスでは出産(予定)日のことをよく le jour J(Jの日)と呼んでいるからです。

とても面白い表現ですよね!!

そこで今回は、フランス語の le jour J についてまとめてみました。

le jour J とは?

フランス語の le jour J は英語でいうと D-day にあたります。

D-dayのDはdayの頭文字、Jour-JのJはjourの頭文字だそうです。

D-day といえば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか?

D-デイD-Day)とは、戦略上重要な攻撃もしくは作戦開始日時を表す際にしばしば用いられたアメリカの軍事用語。
(出典: フリー百科事典『 Wikipedia 』より)

歴史上、D-Day とは第二次世界大戦中に連合軍によって行われたノルマンディー上陸作戦の開始日である1944年6月6日のことを示します。

簡単に言えば、「重要な日」、フランス語では「le grand jour」、英語では「The big day」ということですね。

le jour J という表現は、フランスでは「長い間ずっと待ちわびていた日」や「予定されていた日」、「重要なイベントのある日」といった意味合いで使われています。出産(予定)日以外にも、結婚(予定)日や誕生日、選挙日などにも使用する場合があります。たしかに、それらの日は人生において重要な日ですもんね!

こんな感じで使われています。↓
例)Ça y est ! Le jour J approche !
訳)さあさあ、出産予定日(誕生日)が近づいてきたよ!

こんな表現方法もあります。 ↓
J – X =jour J の X 日前
J + X = jour J の X 日後

例えば、J-1 は jour J の前日を示します。J-2 は jour J の2日前のことを示します。J+1 は jour J の翌日を示します。J+2 は jour J の2日後のことを示します。

ちなみに、韓国でも記念日や誕生日、受験日などの特別な日のことを D-day とよく言う習慣があるみたいです。

また、le jour J の他にも l’heure H という表現があります。le jour J が日にちを示すのに対して、l’heure H は時間を示します。英語では H-hour といいます。こちらもアメリカの軍事用語です。意味合いとしては、le jour J と同様で、「重要な時間」という意味になります。

2017年に亡くなったフランス・パリ出身の人気歌手・俳優であるジョニー・アリディ(Johnny Hallyday)の作品の中に「 Le jour J, l’heure H」という題名の曲もありますね ♪

いかがでしたか?

Le jour J(Jの日)、面白い表現ですよね!

普段の会話においては、そんなに頻繁には使われない表現だと思いますが、フランス語のマメ知識として、覚えておくといいかもしれませんね!