【フランス新型コロナ】フランス全土で3度目のロックダウン&学校閉鎖

2021年3月31日(水)、夜20時にマクロン大統領が国民に向けたテレビ演説を行い、新型コロナウイルスのフランス国内の感染状況や新たな措置などを発表しました。

在フランス日本大使館からのメール等を参考に今回、発表された内容を簡単に以下にまとめてみました。

感染状況

・英国変異株の感染拡大が加速的に悪化し、フランス全土に広がっている。

・英国変異株は感染力、致死率が高く、若い世代も重症化するリスクが高い。(現在、重篤者の44%が65歳以下)

・現在のICU占有率はイルドフランスで133%、フランス全土で100.3%。

新たな措置

・現在、19の県で実施されている外出制限が4月3日より4週間フランス本土の全県に拡大。(海外領土・海外県は対象外)

・夜間外出禁止は継続(19時~6時)

・日中は、10km圏内の移動であれば証明書(attestation)なし(住所を証明する書類が必要)・時間無制限で可能。

・地域圏を超えた移動は4月5日以降禁止。(やむを得ない事情を除く)

・公道・公共空間における集会およびアルコールの摂取に関する監視を強化。

学校関連

フランス全土において、保育園、幼稚園・小学校、中学校、高校(les creches, les ecoles, les colleges et les lycees)を3週間休校。(1週間はオンライン、2週間は休校)

・4月12日からは、フランス全土で2週間の春休みとする。

・4月26日からは、幼稚園と小学校(les maternelles et les primaires)の登校が再開され、中学校と高校は遠隔授業になる。

・中学校と高校は、5月3日より、必要に応じて上限を設けた上で登校が再開される。

・子供の面倒を見るためにテレワークができない者については、部分的失業制度(chômage partiel)の利用が可能である。

ワクチン

・31日の時点で、1回目の接種を受けた人数は850万人、2回目の接種を受けた人数は300万人を超えた。

・今後数週間で、ワクチンの取得を加速させ、フランスおよび欧州での生産を加速させていく。他国に依存せずに必要なワクチンを確保できるよう、大陸ヨーロッパは世界第一のワクチン生産を目指す。

4月16日以降、60歳~70歳の人を対象とした1回目の予約受付を開始。

5月15日以降、50歳~60歳の人を対象とした1回目の予約受付を開始。

6月中旬以降、50歳未満のすべての人に対し予約受付を開始。

・今後、夏の終わりまでに、18歳以上のすべてのフランス人がワクチン接種を受けられるようにする。

ワクチンの接種を進めているロンドンでは3月29日の死者数はゼロ!

フランスもワクチンの接種を進めて、夏までにはレストランやカフェなどが再開し、普通の生活に少しづつ戻れるといいなと思います。