【フランス新型コロナ】再ロックダウンから2週間後のカステックス首相による会見

10月30日にフランス全土で再びロックダウンが行われてから2週間後の2020年11月12日(木)、カステックス首相らが会見を行い、現在の感染状況と今後の措置について発表をしました。

在フランス日本大使館からのメール等を参考に今回の会見の内容を以下に簡単にまとめてみました。

感染状況

・欧州全体で非常に強い第2波が到来している。

・フランス国内の死者数は増加傾向にあり、累計死者数は42535人。

・この数日間で30秒に1人が入院しており、3人に1人が重篤者になっている。

・重篤者の40%は65歳以下で、入院患者数は4月のピークを越えた。

・重篤者数は4803人で、重篤者用の病床数の95%を占めている。

今後の措置

・最低でも今後15日間は現行の措置を維持する。
(つまり、ロックダウン。正当な理由での外出以外は禁止で、外出する際は外出証明書が必要。)
 

・経済的補助も維持する。

・7日間ごとの感染者数の平均と重篤者数に基づき、今後の規制緩和を判断。

・感染者数が今後増加傾向なら、追加的措置をとる。

・12月1日以降に緩和措置をする場合でも、現在閉鎖中の商店を感染防止措置を強化した上で、再開させるのみで、その他の多くの人が集まる場所(レストラン、バー、スポーツ施設など)は閉鎖されたままとなる。

・12月1日以降に緩和措置が取られた場合も、外出する際には、外出証明書が必要。

・クリスマス休暇を家族で過ごせるよう、追加的な緩和措置を見込んでいるが、緩和された場合でも、大人数のパーティー等は適切ではない。

・自宅でもマスクを推薦。

というわけで、フランスでは自由に外出ができない日々がまだまだ続きそうです。

ワクチンの話などもでてきて、少しずつ希望は見えてきていますが、毎日毎日、大勢の人がコロナの感染により亡くなっていく現状は悲しいですね。

今回のロックダウンは前回に比べると規制が緩い&すでにロックダウンを1度経験しているので、少し慣れもあってか、ある調査では、1回目のロックダウン時に規制違反したフランス人は40%未満だったのに対して、今回は、フランス人の60%は少なくとも1回はロックダウンの規制に違反したことがあるとの回答結果がでました。

理由は外出証明書に嘘の記述をして、家族や友人、恋人にこっそり会いにいったりなどなど、、、

実際、私が住むパリの近所の公園でも、天気の良い日には、マスク無しで、大勢で集まってピクニックをしている人たちの姿も見受けられました。

また、パリでは警察官に見つからないように内緒で深夜遅くまで営業しているバーも実際にあったりします。

1人1人がしっかり規制を守りながら感染対策に努め、家族みんなで楽しいクリスマスや年末が過ごせるようになるといいなと思います。