フランス全土で学校閉鎖

2020年3月15日

2020年3月12日の夜20時、フランス国民に向けてマクロン仏大統領がテレビで約30分にわたる演説を行いました。

感染者・死者ともに急増中のコロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置として、来週の月曜日16日からフランス全土の保育園、幼稚園、小中学校、高校、大学が新たな指示がでるまで閉鎖するとのことです。

また、企業に対しては可能な限り在宅勤務を推奨。全国民に対して、なるべく国内外へ移動しないよう要請したり、70歳以上の高齢者や持病を抱えた人、健康に障害や不安がある人はなるべく外出を控え、家に留まるよう呼びかけました。

ちなみに現在の感染者は2876人、死者は61人。この数週間で1日に3桁単位で感染者が増えていてビックリ!

現状から見て、学校閉鎖はしかたないのかなと思います。

私の子どもはまだ保育園に預けていないので、特に影響はありませんが、共働きで学校に通っている子どもがいる家庭は大変そうですね。

共働きの親には家で子どものお世話ができるように政府は一時的な失業制度を設けたりとしっかり対策をとるようです。

フランス全土の学校閉鎖にも驚いたのですが、私が1番驚いたのはマクロン大統領が原稿を一度も見ることなく、約30分間、丁寧に論理的にずっとカメラ目線で話していたこと。

そして、リアルタイムでの手話と同時字幕のタイピング!タイピングは機械がしているのかなと思いきや、スペルミスがあれば、ちゃんと打ち直していたので、誰かが打っているんですね!

フランス語が母語ではない私にとって字幕はかなりありがたかったです。

もちろん演説の内容はしっかり準備していたとは思いますが、30分もの間、原稿を見ることなく、テレビの前で国民に向けて演説するのはなかなか簡単にできることではないですよね。フランス人にとっては当たり前なのかもしれませんが、、、

とまぁ、「若いのにマクロン大統領すごいな」と関心しながら演説を聞いていました。

演説のあった翌日、大きな公園に行ってみたら、特に普段と変わらない光景で、70歳以上であろう高齢の方々もお散歩したり、ベンチで日光浴をしながら本を読んでいたり、友人とおしゃべりしていたりと、皆さんのんびりと過ごされていました。まぁ、日光浴も運動も健康を保つには必要ですね。

これ以上、感染者や死者が増えないことを毎日祈るばかりです。