【外出制限最終日】フランスの現状

2020年5月13日

2020年5月10日(日)、外出制限が発令されてから55日目の今日は外出制限最終日でした。11日(月)からは段階的に制限が緩和されていきます。

5月10日、新型コロナウイルスによるフランス国内での死者は70人で、これまでに合計26380人(16642人が病院、9738人が高齢者施設及びその他の場所)が亡くなりました。

入院患者は45人減少し、22569人。

重症者は36人減少し、2776人。

退院者は179人増加し、56217人。

土日や祝日はすべての集計データが上がらないためか、いつも死者数は少なめなので、週明けのデータが気になるところです。

ですが、死者数も徐々に減少傾向になってきています。

5月7日の時点で感染状況が悪化しなかったため、5月11日の外出制限解除(緩和)は確定されました。

現在、フランスは赤ゾーン(感染が広がっている地域)と緑ゾーン(感染がそれほど広がっていない地域)に色分けされており、地域ごとによって制限の緩和状況は変わってきます。

                       画像:Ministère des Solidarités et de la Santéより

11日からは全ての公共交通機関でのマスクの着用が義務になり、違反すると135ユーロの罰金です。パリでは11歳以上がマスク着用の対象です。

また、パリを含むイル・ド・フランス圏では、車内の混雑を避け、社会的距離を確保できるようにするため、通勤者やどうしても移動が必要な人を優先し、朝6時半から9時半、16時から19時までの間は証明書の所持が義務付けられました。証明書を所持していなかった場合も135ユーロの罰金です。

ちなみに、パリではお店によっては入店時にマスク着用を求めるお店もあるようですが、街中でのマスクの着用は義務ではありません。

現在は、一般のスーパーでもマスクが買えるようになりました。地域や市などによっては国民に布マスクを1枚や2枚、配布しているところもあるみたいです。

パリでは予約をすれば薬局でマスクが受け取れるようです。

私の場合は、夫の会社から使い捨てマスクが支給されているので、今のところ、それらを使用しています。

最近は街中でもマスク姿の人が多くなったけれど、暑い日はマスクをずらして顎にしたり、鼻が出ていたりする人も多く見受けられます。

フランスの人たちはマスクに慣れていないから「しょうがないのかな」と思いますが、これから、どんどん気温が上がっていくので少し心配ですね。

外出制限最終日、私の近所では夕方くらいから音楽や楽しそうな歌声が響いていました ♪

みんなパーティーしている様子でした。

ちょうど20時の拍手の時間になると大雨がザァー。

エッフェル塔はキラキラ光って頑張ってくれている人たちへ感謝のメッセージ!

で、深夜0時になると、そこらじゅうのアパートから拍手や歓声が上がりました!  

やっぱり、皆さん嬉しいようです。        

フランス政府の国民への呼びかけスローガンも「RESTEZ CHEZ VOUS(家にいなさい)」から「RESTEZ PRUDENTS(慎重に)」に変更!

外出制限が緩和されても、ウイルスとの戦いはまだ終わったわけではないので、気を緩めてはダメですね。

第2波が来ないことを祈ります。