【フランス新型コロナ】学校再開&5月中旬に商店やテラス席再開の見通し

2021年4月22日(木)、カステックス首相が記者会見を行い、現在のフランス国内の感染状況や新型コロナウイルスの感染対策等について発表しました。

在フランス日本大使館からのメール等を参考に今回の発表内容を以下に簡単にまとめてみました。

感染状況

・10日ほど前から感染が減少傾向にあり、感染状況は改善している。第3波のピークは過ぎたように思われる。(ちなみに、4月22日の新規感染者は34318人、死者は283人)

・英国の変異株は感染力が高く、11月の外出制限時と比較すると、感染減少までに2倍の時間がかかっている。

制限解除の目安

5月3日(月)以降、日中の外出制限を解除できる可能性がある。

5月中旬に商店、いくつかの文化施設、スポーツ施設、テラス等の再開を目指すが、これは最終決定ではない。

・19時以降の夜間外出制限(couvre-feu)の解除の有無も5月中旬に判断する。

学校関連

4月26日(月)よりすべての学校が再開される。

・幼稚園と小学校については登校が通常通り再開。

・中学校と高校については、4月26日(月)から一週間は遠隔授業を実施し、5月3日(月)以降登校が可能となる。

・高校については半数ずつの登校となるが、特に感染状況が悪化している15の県(イル=ド=フランス地域圏の8県、ノール県, エーヌ県, オワーズ県, サルト県, ロワール県, ローヌ県, ブーシュ=デュ=ローヌ県)では、中学校の第4学年と第3学年についても半数登校とする。

6歳以上の児童のマスク着用2メートル以上の距離の確保1時間おきの換気など衛生措置を強化。

・スポーツ活動を含め屋外での授業を推奨。

・学級内で1人でも感染者が出た場合には、学級閉鎖。

・4月26日(月)より全児童生徒を対象に、保護者の同意のもと、学校において唾液検査を実施。

出入国の制限

・4月24日(土)からブラジル、アルゼンチン、チリ、南アフリカ、インドから到着する者に以下の措置が適用 ↓

1.フランスに入国を許可されるのは、仏国民(とその配偶者及び子供)、フランスに主たる住居を有する欧州国民または第三国の国民のみ。

2.出発前36時間以内(これまでは72時間以内であった)のPCR検査の陰性証明書、または、出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明書及び24時間以内の抗原検査の陰性証明書が必要。

3.仏到着後に、空港から(市内に)出る前の抗原検査。

4.搭乗前と到着後の、自主隔離の場所があることの証明。

5.到着後、10日間の自主隔離。隔離場所から必需品等を購入するための外出時間は10時〜12時に限定。自主隔離の遵守状況の確認は警察または憲兵が実施。違反した場合の罰金は現在の135ユーロから、1000〜1500ユーロに引き上げ。

ワクチン関連

・今週末までに約1400万人が一回目のワクチンを接種することとなり、毎週約250万人がワクチンを接種できている。

・スケジュールは変わらず、一回目の接種を受ける国民が、5月中旬までに2000万人、6月中旬までに3000万人に至ることを目指す。50〜60歳であれば、5月中旬からワクチンセンターでの予約が可能になる。

・遅れていたワクチンは届き始めており、5月初めから6月末までに追加的に700万回分以上のファイザーのワクチンが到着予定。

・孤立している高齢者にワクチン接種の案内をすべく、市長や協会等と協力し、「aller vers(向かう)」プロジェクトを開始し、35万人に対して電話をかけ、SMSや郵便でも情報を送付した。

・J&Jワクチンも55歳以上が接種可能になる。20万回分が薬局等に配布され、4月24日(土)から提供可能になる。

・子供のワクチンの接種については未定。

・アストラゼネカに関し、モデルナやファイザーと同様の効果が得られることが確認されているが、副作用も報告されていることから、フランス国内では接種を55歳以上に限ることとした。

ワクチンの接種は進んできていて、パリに住む知人の間でも「コロナワクチン打ったよ!」という報告をよく聞くようになりました。

国民の約6割がワクチン接種をしたイスラエルでは、感染者数が激減し、4月18日から屋外でのマスク着用義務が廃止になったりしているので、世界中でワクチン接種をどんどん進めていって、マスクの必要ない普通の生活に戻ってほしいなと思います。