親日家のジャック・シラク元仏大統領が死去
2019年9月26日、この日は自宅で朝からfranceinfoというテレビ番組を見ていました。午前中はフランス北部ルーアンで発生した化学工場の火災のニュースばかりでしたが、お昼頃から突然、ジャック・シラク元仏大統領のニュースばかりになりました。
ジャック・シラク元仏大統領が自宅で亡くなったとのニュースでした。
86歳でこの世を去りました。1995年から2007年の12年間、フランスの大統領を務め、1977年から1995年の18年間、パリ市長としても任務を果たしてきました。
アメリカ主導のイラク戦争に反対の意思を貫いたのが印象的ですね。
色々と問題もありましたが、人生の半分以上をフランスの政治に注ぎ、多くのフランス国民から支持され愛された大統領でした。
シラク元仏大統領の死去についての街角インタビューで、あるご高齢のフランス人女性はこのように答えていました。
「彼は国民にとても近い存在だったわ。魅惑的で格好良くて、スポーツができて、とても感じの良い人。」
フランス人女性からは1人の男性としてもかなり人気があったようですね。
そんなジャック・シラク元仏大統領は「親日家」「知日家」としてもよく知られています。日本の文化を愛していました。特に大相撲の大ファンで、愛犬を「Sumo(スモウ)」と名付けるほど。パリで大相撲の公演も成功させました。
また、彼には日本人女性の愛人がいたという話も有名ですね。愛人というと、日本だったら大問題になると思いますが、フランスやイタリアでは大統領に愛人がいることはそんなに問題ではないようです。イタリアのベルルスコーニ元首相にも愛人はいましたしね。
死因は分かりませんが、2011年頃からは体調を崩して、闘病生活を送っていたようです。
日本人にとっても親近感のあるフランス大統領だったと思います。とても魅力的で偉大な方でした。
Toutes mes condoléances.
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