【ロックダウンから5週間目】フランスの現状
フランスがロックダウンしてから5週間目の終わりの2020年4月20日、Covid-19 によるフランス国内での死者が2万人を超えました。
20日の死者数は前日から547人増え、これまでの死者数は合計で20,265人。そのうち、12,513人が病院で亡くなり、7752人が高齢者施設(Ehpad)やその他の場所で亡くなりました。
現在の入院患者数は前日より26人減り、計30,584人。
重症者数は前日より61人減り、計5,683人。
退院した患者数は前日より933人増え、計37,409人。
ロックダウンの効果で入院患者数や重症者数は連日減少傾向にあります。
しかし、1日おきに百人単位で人が亡くなっていく現状には心が痛みます。
4月7日の時点で死者が1万人を超えましたが、それから、わずか2週間で死者が倍増して2万人を突破。
なんとか、死者数もこれから減少していってほしいなと思います。
フランスでは、これまで禁止されていた高齢者施設(Ehpad)の入居者への面会が4月20日からできるようになりました。
人数制限だったり、ハグやキスは禁止だったりと、色々と厳しい面会条件はあるようですが、家族に少しでも会えるのは嬉しいことだと思います。
5月11日の外出制限解除後も、高齢者には外出制限を設けるとマクロン大統領が13日の会見で発表しましたが、結局、差別的な事はしたくないと言って、外出制限解除後の高齢者の外出は「個人の自己責任に任せる」ようになったようです。
自由に外出できないのもつらいし、外に出れば、感染し重症化するリスクも高いし、いずれにしても、高齢の方々にとっては、しばらく不安の日々が続きそうです。
また、フィリップ首相は4月19日に会見を行い、会見の中で「Le 11 mai ne sera pas la vie d’avant.(外出制限解除しても、今までのような生活はしばらくできない)」とはっきり言っていました。
悲しいけど、仕方ないですね...
学校も一斉に再開するのではなく、学年ごとなど段階的に再開していくようです。
おそらく、メトロや電車などの公共交通機関でのマスク着用も義務になるかと。
フランスは5月11日の外出制限解除(予定)に向けて着々と準備段階に入っています。
カフェでお茶をしたり、家族でレストランで食事したり、公園をお散歩したり、友人に会ったり...普通に外を自由に歩いて生活していた約2か月前が、今では遠い昔のように感じます。
今回のコロナによるロックダウンによって、今まで普通にしてきたことがどんなに幸せなことか改めて分かった気がします。
世界の人々が平和な日常を取り戻せますように...