パリで乳がん検診を受ける【体験談】

2019年12月1日

はじめに

娘を出産してから数ヶ月たった頃に、右胸にしこりがあることに気づき、「もしかして癌?」と心配になったので、パリで初めて乳がんの検診を受けてきました。

その時の体験談について書きたいと思います。

紹介状を書いてもらう

胸のしこりに気づいた時は母乳育児をしていたので、「ただ母乳が詰まっているだけの可能性もあるかな」とも思いつつ、産後の検診を受けるため、婦人科へ行ったついでに、助産師さんに相談しました。助産師さんも「しこりは動くし、痛みもないし、これは母乳が詰まっているだけ」と言いましたが、念のため、検査してもらった方がいいということで、紹介状を書いてもらいました。

予約を取る

フランスの病院はどこも必ず予約を取らないといけないので、インターネットから病院を予約しました。

検診を受けた病院

私が検診を受けた場所は、パリ14区にあるSaint Josephという大きな総合病院の中にある Centre de Sein という場所です。

ドクターはもちろん女性の方。フランスは女医さんが多いので安心できます。

検診を受ける

授乳期間中はマンモグラフィーをしても、乳腺が発達しているため、正確な診断ができないらしいので、触診と超音波検査(エコー)をしてもらいました。

結果、右胸に約3cmほどのしこりを確認。

エコーでは、授乳期間中ということもあって、腫瘍が良性か悪性かの判断が難しいとのことで、念のため、精密検査を勧めれました。

しかも、ドクターは深刻そうな顔で言うもんだから、さらに不安が増しました。

精密検査を受ける

1回目の検診から約1週間後。

同じ病院で針生検(しこりのある部分に局部麻酔をし、太い針を刺して組織をとる組織診)をしてもらいました。

麻酔をしたので、針を刺す時は、全く痛みはありませんでしたが、麻酔が切れてからがすごく痛く、帰宅途中で処方してもらった痛み止めを薬局で購入し、飲みました。

検査結果は約2週間後に出るということで、その2週間の間、生きた心地がしませんでした。心配で心配で、乳がんについての情報をインターネットで色々とググりまくっていました。

検査結果を受け取る

2週間後に病院から電話がかかってきて、結果を教えてもらいました。

結果は陰性!!

ただ母乳が詰まっているだけとのことでした。結果を聞いてホッと一安心。

が、、、念のため、授乳が終わった4か月後にまた検査しに来てくださいとのこと。

「念のため」続きですが、やっぱり、自分の体に不安や心配な点がある時はちゃんと検査してもらった方が安心。

診察料はセキュリティ・ソシャル(保険)がきいたので、そんなに高くなかったです。

おわりに

「まだ若いから大丈夫」と思い、日本では、乳がん検診などは受けてきませんでしたが、30歳も過ぎたし、定期的な検診はやっぱり大切だなと思いました。

家族や子どものためにも、自分の体は自分でしっかり管理しないとですね。

ちなみに、フランスでは、50歳から74歳までの女性は2年に1度、無料で乳がんの検診が受けられるみたいです。

フランスでも女性の死因第1位は乳がんで、8人に1人の割合で発症しているみたいです。

【関連フランス語】
le cancer du sein : 乳がん
l’examen médical : 検診
le dépistage : (病気の)発見、検診
la mammographie : マンモグラフィー
le symptôm : 症状
le boule : しこり