パリでのスリ・盗難の手口とその対策方法
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はじめに
パリは人気の観光都市だけに、観光客を狙ったスリや盗難といった軽犯罪が多発しています。
特に日本人はお金持ちだと思われているので、とても狙われやすいです。毎年、多くの日本人が被害に遭っています。
ワーホリでパリに滞在中、私自身も1度だけスリの被害に遭いそうになりました。幸い、すぐに気づいたので未遂に終わりましたが、ぞっとする体験でした。
犯行の手口を知っていれば対策がとれるので、スリや盗難の被害を未然に防ぐことができます。
そこで今回は、パリでよくある5つのスリ・盗難の手口とその対策方法をご紹介します。
パリでのスリ・盗難の手口とその対策方法
① 署名スリ
手口
パリでとっても有名なスリの手口です。
これを行っているのはロマのスリ集団です。観光名所周辺(シャンゼリゼ通り、エッフェル塔、ルーブル美術館前、ノートルダム大聖堂、セーヌ川沿い、等)には必ずといってよいほど、彼らが観光客を狙って待機しています。
手に署名のボードとペンを持ち「Can you speak English?(英語話せますか?)」と話しかけてきます。偽の署名を迫り、観光客が立ち止まって署名をしている間に、他のスリ仲間が近づき、観光客のバッグやポケットの中から財布や携帯電話などを盗みます。
または、署名をしたのだから「金をよこせ」と要求してくる場合もあります。
対策
とにかく無視をして立ち止まらずに足早にその場から立ち去ることです。
ロマは特徴的な外見をしているので、特徴を覚え、彼らを見かけたら、近寄らないようにしましょう。
ロマ人の特徴などについては別の記事にまとめたので参考にどうぞ。↓
【関連記事】:パリに暮らすロマ
② メトロの切符売り場
手口
メトロで切符を買う時は要注意です。
切符を買うためにはお財布を出しますよね。切符を買い終えた後、スリ犯はどこにお財布をしまうのかを確認しています。
そして、ターゲットの後を付け、改札口を通るときやメトロ内で財布を抜き取ります。
対策
メトロ構内ではなるべくお財布の出し入れをしない。
観光でよくメトロを使用するのであれば、切符を1枚1枚買うのではなく、10枚つづりで買うことをお勧めします。
また切符はお財布に入れるのではなく、ポケットに入れておけば、改札口でお財布を出す必要もなくなります。
ちなみに、私はダミー財布をバッグに入れています。現金やカードが入ったお財布はバッグの内ポケットにしまっています。さすがにプロのスリ犯でもダミー財布か現金の入った財布かを一瞬で見分けるのは難しいと思うので、心配な方はダミー財布の持ち歩きをお勧めします。
③ メトロの改札口
手口①
「改札を一緒に通ってもいいですか?」と尋ね、一緒に改札を通るため、体を密着させている間にバッグやポケットから貴重品を盗みます。
ただ単に不正乗車をしたい人もいれば、このようなスリ犯もいます。
(パリのメトロは出口では切符が不要のところが多いので、最初の改札口さえ通過してしまえば、無料でメトロを使用することができてしまうのです。ただし不正乗車が発覚すれば罰金を取られます。)
対策
「一緒に通ってもいいですか?」と尋ねられてもはっきり断りましょう。
手口②
2組のスリ犯による手口で、改札を通る時に、ターゲットを前後で板挟みにして身動きが取れなくなった瞬間に犯行に及びます。実際、私もこの手口でスリ被害に遭いそうになりました。
そのときの様子はこちらをご覧ください。↓
【関連記事】:パリでスリ未遂に遭った話【体験談】
対策
バッグやリュックはチャックを閉めて、自分の前でしっかり持ちましょう。
④ メトロ車内
手口①
混雑した車両に乗り込むときに集団でターゲットを取り囲み、どさくさに紛れてバッグやポケットの中に手を突っ込んでスリの犯行に及びます。
メトロ構内のスリはたいていがロマの少年少女による犯行です。2人~5人くらいの集団で行動し、メトロ内をぐるぐる回ってターゲットを探しています。
対策
混雑した車両は避けるようにしましょう。また乗車する際は周囲に怪しい人がいないか確認し、バッグやリュックは自分の前でしっかり持ちましょう。
手口②
メトロ車内のドア付近で携帯電話をいじっていると、ドアが閉まる直前に犯人はパッと携帯電話を奪って逃走します。バッグなども同様です。
この場合、ドアがすぐに閉まってしまうので、犯人を追いかけることもできません。
対策
ドア付近にはなるべく立たないようにしましょう。
⑤ カフェやレストランのテラス席
手口
テーブルの上に置いてある財布や携帯電話、足元に置いてあるバッグなどを盗む。いわゆる置き引きです。パリでは非常に多発しているので注意しましょう。
また、イスの背もたれに貴重品が入ったコートやジャケットをかけていると、犯人は近くに座り、さりげなくコートの中から貴重品を盗みます。
対策
テーブルの上に貴重品は置かない。バッグは自分の膝の上に置く。上着に貴重品を入れない。荷物を置いたまま席を離れない。以上のことを心掛けましょう。
さいごに
ここでは5つの手口をご紹介しましたが、他にもまだまだたくさんの手口があります。在フランス日本大使館のHPや外務省のHPなどに被害例などが記載されています。渡航前にはフランスの治安情報をよく確認しておくといいかもしれないですね。
犯罪の被害に遭ってしまったら、せっかくの楽しいはずのパリ滞在も台無しになってしまいます。
犯罪の手口を知り、しっかり対策をとってパリ滞在を楽しみましょう!
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