パリでスリ・盗難の被害に遭わないための7つの心得

2019年8月17日

 はじめに

世界各地から多くの観光客が訪れるパリ。「華の都」とも呼ばれているパリですが、残念なことに観光客を狙ったスリや盗難などの犯罪が非常に多い都市でもあります。

私自身はまだ一度も被害に遭ったことはないですが、ワーホリや学生ビザでパリ滞在中の多くの日本人の友人がバッグや携帯電話、財布などを盗まれる被害に遭っています。そして、盗まれたものが自分の手元に再び戻ってくることは滅多にありません。

せっかくパリに来たのだから嫌な思い出は残したくないですよね。

そこで今回は、パリでスリ・盗難の被害に遭わないために私が実践している7つの心得をまとめてみました。

これからパリを訪れる方々の参考になれば嬉しいです。

パリでスリ・盗難の被害に遭わないための7つの心得

常に警戒心を忘れずに行動する

・写真を撮るのに夢中だったり、絵画の鑑賞に夢中だったり、カフェで友人との会話に盛り上がったりして、気が緩んでいると、その一瞬の隙を狙って犯人は犯行に及びます。常に自分はターゲットにされているかもしれないという意識をもち、近くに怪しい人がいないか確認したりしましょう。

・見ず知らずの人に話しかけられた場合も警戒しましょう。中には良い人もいますが、悪意を持って近づいてくる人もいます。

人混みはできるだけ避けるor要注意

・時間に余裕のある人はなるべくメトロやRERなどの公共交通機関を使わずに徒歩での移動をお勧めします。パリは街並みも素敵なので、歩いているだけでもワクワクします。

・美術館にある有名な作品の周辺は多くの人が集まるので要注意!特にルーブル美術館の「モナリザ」前は作品を一目見ようとする人々で常にごった返しています。
(「モナリザ」は意外とサイズが小さいので近くまで行かないとちゃんと見られないんです。)
実際に友人も「モナリザ」前でカバンのチャックを閉めていたにもかかわらず、お財布を盗まれる被害に遭いました。

観光客だと思われないようにする

街中やメトロなどの場所ではガイドブックや地図を見ない。
これは自滅行為です!観光客だと一目で分かり、スリや盗難の標的にされてしまいます。対策としては、面倒かもしれないですが、あらかじめ小さなメモや紙切れなどに必要な情報を書き留めておくことをお勧めします。携帯電話で情報を調べることもあると思いますが、盗まれる可能性もあるので、あまり人前では携帯電話を出さないほうが良いでしょう。

現地の人に溶け込んだ服装をする。
現地の人に溶け込んだ服装といっても観光地には当然ながら観光客が多いので、ジーンズにスニーカーといった目立たないシンプルな服装をお勧めします。特に日本人観光客は狙われやすいので、日傘や、ストッキング、夏でも長袖など日本特有のファッションは犯人の目を引いてしまい被害に遭う確率が高くなります。オシャレな恰好をして観光を楽しみたいという方の気持ちもとても分かります。どんな格好をするかは個人の自由ですが、身の安全を第一に考えたいですね。

ブランド品は身に着けない。
基本的に現地の人はブランド品を身に着けません。海外では日本人というだけでお金を持っていると思われているので、その上、ブランド物のバッグや財布、高級腕時計、装飾品などを身に着けていたら確実に狙われます。

ズボンのポケットに貴重品を入れない

・特に日本人男性はやりがちなので注意しましょう。日本では当たり前のようにポケットにお財布や携帯電話を入れている人も多いと思いますが、海外では「どうぞ盗んでください。」と自ら言っているようなものです。犯人は堂々とポケットに手を突っ込んできます。日本に帰国した際にポケットに携帯電話やお財布を入れている人を見かけるたびに日本は平和な国だなとつくづく実感します。

多額の現金は持ち歩かない

・多額の現金が入った財布を盗まれた場合、ショックが大きいです。フランスではカード支払いが主流なのでだいたいのお店でカード支払いができます。(注:お店によっては何ユーロ以上でないとカードが使えないところもあります。)現金を持ち歩く場合は盗まれても「まあ、いいか」と思えるくらいの金額にしましょう。個人的な目安としては20ユーロから30ユーロくらいがちょうどいいと思います。

危険な地域には行かない

パリの北部(18区、19区、20区)は危険エリアです。移民などの貧困層が多く暮らしており、スリや強盗、暴力が日常的に発生しています。売春や薬物に手を染めている人も数多くいます。フランス人でさえも行きたくない地域です。どうしても行かなければ行けない用事があるとき以外はそれらの地域に足を踏み入れない方が無難です。

友人は19区で2人組の大柄な黒人男性に無理やりリュックサックを奪い取られる被害に遭いました。幸い怪我はありませんでしたが、抵抗したりすると殴る蹴るなどの暴力に発展するケースもあるので気を付けましょう。

犯行の手口と対策方法を知っておく

・犯行の手口を知っていれば、被害を未然に防ぐことができます。なので、渡航前にはどんな手口があるのか?どういった人物が危険なのか?などの情報を調べて行くことをお勧めします。
手口とその対策方法については別の記事にまとめたのでぜひご覧ください。↓

まとめ

パリはたくさんの魅力で溢れている反面、たくさんの危険も潜んでいます。しかし、自分自身でしっかり防犯対策をとることで被害を防げる場合もあります。パリで嫌な思い出を残さないためにも、渡航前に治安情報をチェックしたりして、パリ滞在を楽しみましょう!