パリで大人気の日本食

2019年8月11日

パリで大人気の日本食・・・それは boeuf fromageブフ・フロマージュです!
フランス語で boeuf は牛肉、fromage はチーズという意味です。
日本語に訳すと、「牛肉のチーズ巻き」ですかね。

日本では見かけないこのブフ・フロマージュがパリジャンの間では大ブームになっているのです。

彼らに好きな日本食は?と尋ねると、寿司、ラーメン、すき焼き、などの定番メニューに続けて、ブフ・フロマージュと答える人が多いこと、多いこと...
ちなみに私の夫(フランス人)もブフ・フロマージュの大ファンです。

日本に詳しいフランス人は別として、多くのフランス人は、ブフ・フロマージュは寿司やラーメンと同じように日本人が日本でよく食べている人気の食べ物だと勘違いしています。

では、ブフ・フロマージュっていったい何なのでしょう?

実はこれ、

中国人が作ったまがい物です。

パリには日本食レストランが数多く存在しますが、その半分以上のお店は中国人が経営しています。中国人が経営している日本食レストランへ行くと必ず、寿司、刺身、そして、ブフ・フロマージュ、この3点がメニューにあります。ちなみに寿司や刺身はほとんどサーモンです。

日本に詳しくないフランス人は日本人と中国人、日本語と中国語などの区別がつかないので、もちろん、日本人が経営している日本食レストランなのか、中国人が経営している日本食レストランなのかを区別することが難しいです。

しかも、お店の数も圧倒的に中国人経営のお店の方が多いので、どうしても、多くのフランス人が日本食まがいを提供している中国人経営のお店に行きます。

そのお店で提供されているものが、美味しい本当の日本食だったら、何の問題もないんですが・・・

ほとんどの中国人経営者は日本の食文化に精通していないのです。
なので、お店の名前がおかしな日本語だったり、日本では見かけないような食べ物が日本食として提供されたりしてます。なんでもありって感じですね。
とりあえず、日本食として売り出せば、売れるのです。

ちょっと話は逸れますが、、、

ある日、家の近くにある中国人が経営するレストランで「とんこつラーメン」というメニューを見かけ、気になったので、入店し、とんこつラーメンを注文したところ・・・

店員:「スープはどうなさいますか?」
 私:「えっ、もしかして日本のようにスープの濃さが選べるの?」 感動!
店員:「豚か鶏、エビの3種類の中からスープの味が選べます。」 ・・・

一瞬にして期待を裏切られました(笑)

もちろん、豚を選びましたが、スープの味はかなり薄く、もはや私の知っているラーメンではありませんでした。

話を戻しますね、、、

日本人としては本当の美味しい日本食をフランス人に知ってもらいたい。
フランス人に「ブフ・フロマージュは本当の日本食ではないですよ」と伝えたい・・・

これを日本食とは言いたくありませんが、ブフ・フロマージュ意外と美味しいのです!

値段はお店によっても多少異なりますが、上記の写真のお店は2本で3€80です。

日本円に換算するとだいたい500円前後です。ちょっと高いですね。

しかし、お味はというと、思っていたより美味しいのです。

照り焼きソースはちょっぴり甘口で、お肉は炭火焼きした感じで、口に入れると、日本の懐かしい香りが口に広がります。チーズはトローリととろけていて、チーズ好きのフランス人にはたまらない一品だと思います。チーズはおそらくエメンタールチーズかな?

個人的な意見ですが、一度食べたら、結構ハマります。

ただし、美味しいお店と美味しくないお店があるので、お店選びは重要です!

私がお勧めするレストランの1つはパリ14区にある「KAZOKU」という中国人が経営する日本食レストランです。平日の昼間でも結構お客さん入っており、週末の夜になると多くのお客さんで賑わいます。中国人の店員さんも感じが良い人ばかりです。詳細はこちらです。

パリジャンに大人気のブフ・フロマージュ、気になったら、ぜひ一度お試しください。