パリの歩道に謎の犬マーク

2019年9月18日

近所を散歩しているとたま~に見かけることがあり、「何なんだろう?」とずっと気になっていたこの犬マーク。車道に向けられた矢印の上にダックスフンド。

皆さんはこの犬マークの意味をご存じですか?

フランス人に聞いてみたら、この犬マークの意味は「うんちは歩道じゃなくて、こっち(車道)でしてね!」という意味らしい。このマークに「ちゃんと拾ってね!」という意味は含まれておらず、「車道に放置してね!」ということのようです。笑

車道に放置してあれば、歩行者が犬の糞を踏むこともないし、あとで清掃車が水をジャーと撒き散らし掃除してくれるとのこと。パリらしいですね!

この犬マークは1970年代、パリ市長時代のジャック・シラク元仏大統領によって作られたもののようで、かなり昔からあるみたいですが、現在は犬の糞を拾わずに道端に放置すると罰金を取られることもあるようなので、パリではほとんど見かけなくなったようです。

確かに昔は犬の糞を拾うなんてことしなかったであろう。最近はビニール袋を持ってちゃんと犬の糞を拾っている人もたまに見かけますが、犬の糞を道端に放置する人の方がまだまだ多い気が…

実際、パリの道端には犬の糞がたくさん放置されており、足元を気にしながら歩かないと、犬の糞を踏んでしまう羽目に… 犬の糞を踏んでしまった時は “Pas de chance !”や “Ah merde!”などとフランス人はよく言っています。犬の糞を踏まなかった日はラッキーな日と思うくらいです。

たまに馬の糞もどさっと落ちていたりします。

罰金の額は場所によってもさまざまみたいですが、例えば、フランス南東部に位置するCannes(カンヌ)は街の衛生面に力を入れており、犬の糞を道端に放置すると450ユーロもの罰金が科せられるんだそうです。

パリはいくらの罰金か知りませんが、パリもカンヌのように450ユーロくらいの罰金にすれば、犬の糞を放置する人が減るのではないかな?

嘘か本当かは分かりませんが、パリでは清掃員の雇用を守るためにわざと道端に犬の糞を放置したり、ゴミをポイ捨てしたりする人も結構いるらしいので、そういう意味では「犬の糞は放置した方がいいのかな?」とも思ってしまいますが…

パリの犬の糞問題はなかなか難しいですね。笑

というわけで、話がちょっと逸れてしまいましたが、現在ではあまり見かけない犬マーク、パリへお越しの際はぜひ探してみてくださいね!