ジャック・シラク元仏大統領の眠るお墓

2019年9月26日に死去したジャック・シラク元仏大統領のお墓を訪れてきました。

ジャック・シラク元仏大統領のお墓はパリ14区に位置するモンパルナス墓地にあります。

モンパルナス墓地には、作家・哲学者のサルトルやボーヴォワール、詩人のボードレールなど数々の著名人が眠っています。

最寄り駅はメトロ④号線、⑥号線のRaspail 駅かメトロ⑥号線のEdgar Quinet 駅です。

入口は複数あります。

パリの墓地で著名人のお墓を探そうと思うとちょっと一苦労なのですが、ジャック・シラク元仏大統領のお墓の場所は比較的、分かりやすい場所にあります。

モンパルナス墓地の中心は円状になっており、そこには「永遠の眠りの守り神」という大きな像が建っています。彼のお墓はその像のすぐそばにあります。

私が訪れたのは死去した日から約2週間後でしたが、現在もなお、多くの人々が彼の死を悼みにお墓を訪れていました。お墓のまわりは柵で囲まれていました。

こちらがジャック・シラク元仏大統領のお墓です。デザインはとてもシンプルですね。

2016年4月14日に58歳で心不全により亡くなった娘(長女)のロランスさんと一緒に埋葬されています。

ロランスさんは若い頃から摂食障害に悩まされ、精神的にも不安定で過去に飛び降り自殺未遂をしたこともあったようです。

そんなロランスさんを気にかけて、父親であるジャック・シラク元仏大統領は忙しいながらも、ロランスさんと一緒に昼食を食べたりして、なるべく彼女と一緒に過ごす時間を大切にしていたそうです。心優しい父親でもあったんですね。

安らかな眠りにつけますように…

お墓のまわりにはたくさんの花が供えられていました。青や紫、白、赤のバラでアレンジされたフランス国旗もありました。

2週間が経っているのでバラはちょっと色褪せていました。

花の他にもお墓には彼の大好物だったリンゴがたくさん供えられていました。

ジャック・シラク元仏大統領はリンゴが大好きだったみたいですね。

1995年のフランス大統領選のキャンペーン中に “Mangez des pommes”(リンゴを食べよ)と国民に訴えかけたというお話もあります。

また、彼が出版した「La France pour tous」という本の表紙にはリンゴの木のイラストが描かれたりもしています。

ジャック・シラク元仏大統領とリンゴは切っても切れない関係のようですね。

ジャック・シラク元仏大統領のお墓からすぐ近くの場所にフランスの歌手、作曲家、作詞家、映画監督、俳優であるセルジュ・ゲンスブールのお墓もあるので、ついでに彼のお墓も訪れてきました。

彼のお墓にもたくさんの人たちが集まっていました。

彼のお墓には使用済みのメトロの切符がたくさん置かれています。彼の有名な歌曲「リラの門の切符切り(原題:Le Poinçonneur des Lilas)」にちなんで、みんな切符を置いていくんだそうです。

また、1976年に発表した彼の「くたあばれキャベツ野郎(原題:L’Homme à tête de chou)」というアルバムにちなんで、たまにキャベツがまるごと置かれていることもあります。

最後の方は話がちょっと脱線してしまいましたが、以上、ジャック・シラク元仏大統領のお墓を訪れた時の様子でした。

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【関連フランス語】
le cimetière : 墓地
la tombe : 墓
déplorer le décès de ~ : ~の死を悼む