【ロックダウンから4週間目】フランスの現状

2020年4月9日

フランスで外出禁止令が発令されてから、4週間目に突入した2020年、4月7日(火)、Covid-19 によるフランス国内の死者が1万人を超えました。

これまでに合計で、7091人が病院で亡くなり、3237人が 高齢者施設(Ehpad)で亡くなりました。計10328人。

4月7日の死者数は、病院で607人、高齢者施設で820人。計1427人。

これまでの感染者数は10万人を突破していて、計109069人。(高齢者施設含む)

重症者は7131人。

回復者は19337人。

数日前からは、徐々に入院患者数や死者数が減少傾向にありましたが、6日からは死者数が再び増加し始めてきました。残念ながら、まだピークには達していないようですね。

感染者数が少ない頃は、国は一般市民は「マスクは不要だ」と言い張っていましたが、最近では、国もマスクの着用を推薦し始めてきて、パリの西側郊外の一角を占めるオードセーヌ県のソー(Scesux)では、外出時のマスクの着用、マスクが無い場合はスカーフ等で口元を覆うこと(10歳以上対象)が義務付けられました。違反した場合は38ユーロの罰金だそう。

南仏のニースでは、市民にマスクを配布し、外出時のマスクの着用を義務付けるそう。

パリでもパリ市民一人一人に布マスクが配布される予定です。

感染が拡大するにつれ、フランス人のマスクに対する意識もだいぶ変わり始めてきましたね。

以前はマスク姿のアジア人を奇怪な目で見ていたのに...まさか、こんな状況に一転するとは...

まぁ、状況が変われば人々の意識も変わるし、人々の意識が変われば状況も変わると信じたいところです。もちろん良い方向に...

最近、テレビでは、マスクの正しい使い方や布マスクの作り方までもがニュースで流れています。

4月6日(月)からは電子版の外出証明書が運行開始になりました。

内務省のHPから発行可能です。詳しい書き方など詳細についてはOVNIというフランス情報サイトのこちらの記事で紹介されています。

今までの紙の外出証明書も継続して使用可能です。

また、4月8日(水)からは外出禁止令がより厳しくなり、10時から19時までの時間帯は個人によるジョギングなどの運動が禁止になりました。

4月に入り、気温が上がり始め、外出をする人が増えてきたため、国民の気の緩みを防ぐための措置のようです。

外出禁止令を守らないのは「集団自殺行為」だとも言っています。

パリ市内では警察官によるドローンでの上空からの監視も行われています。

感染状況が変化するたびに、次々と措置や対策も変化しています。

今週中に、マクロン仏大統領からまた発表があるみたいですが、おそらく...というか確実に、外出禁止令の期間延長かな?

フランスはまだまだ Covid-19 との戦争の真っただ中で先が見えない状況です。