【フランスの美味しい果物】ミラベル

はじめに

皆さんは、「ミラベル(仏:mirabelle)」という果物をご存じですか?

日本ではフレッシュなミラベルを見かける機会はほとんどないと思います。

実際に、私も日本では一度も見かけたことがなく、フランスに来て初めて「ミラベル」という果物の存在を知りました。

そこで今回は、フランスの美味しい果物ということで「ミラベル」について書きたいと思います。

ミラベルってどんな果物?

「ミラベル」は、スモモの一種でフランスの北東部に位置するローレヌ地方の特産物の一つです。

年間、約15000トン生産されており、ロレーヌ地方でのミラベルの生産率は世界の80%を占めています。

収穫時期は、8月中旬頃から9月中旬頃までと、とても短く、夏の終わりから秋の始まりかけてしか味わうことのできない季節限定の果物です。

この時期になると、フランスのスーパーやマルシェには大量のミラベルが木箱に入って売られています。

収穫時期も短く、保存もきかないので、フレッシュなミラベルは他の国への輸出はあまりなく、ほとんどがフランス国内で消費されています。

見た目は、梅干しくらいの大きさで、色は黄色やオレンジ、黄緑っぽいのもあります。

中には種が一つ入っています。

ミラベルの味は?

生で皮を剥いて食べると、酸味はほとんど感じられず、杏に似た感じで甘くて美味しいです。

皮ごと食べると、少し酸味があり、ミラベルの実の甘さとマッチして、これはこれでまた美味しい。

私は皮ごとフレッシュなまま食べるのがお気に入りです。

ミラベルの色々な食べ方

フレッシュなままで食べても美味しいミラベルですが、傷みやすく保存がきかないので、長期間、ミラベルを楽しみたい場合は、ジャムやコンポート、リキュールなどにして食べる人が多いそうです。

ミラベルの生産が盛んに行われているナンシーに住むフランス人のカップルの友人は、手作りのミラベルジャムを瓶に詰めて、よくお土産にパリに持ってきてくれたりします。

ミラベルの手作りジャムは甘くて本当に美味しい!

バゲットに付けて食べたり、ヨーグルトに入れて食べると最高です。

あとは、ミラベルのタルト(tarte aux mirabelles)もフランスでは人気があり、フランス語でレシピを検索するとたくさん出てきます。

ミラベルの花

ミラベルの花は、白い小さな花で桜に少し似ています。

コルシカ島の義実家の庭にもミラベルの木(仏:mirabeiller)があり、2月下旬頃には白い小さな可愛らしい花が咲き始めていました。

8月中旬頃には、オレンジ色のミラベルの実がいくつかなっていてたので、収穫して美味しくいただきました。

おわりに

日本ではほとんど見かける機会のない「ミラベル」ですが、9月上旬頃にフランスに来た際は是非、ミラベルの味を楽しんでみてくださいね!