フランス大統領選2022年~第1回投票

5年に1度行われるフランスの大統領選挙。

フランス国民にとっては、国のトップや方向性を決めるとても大切な日ですね。

2022年の今年は4月10日(日)に大統領選の第1回目の投票が行われました。

そこで今回は、有権者であるフランス人の夫の投票に同行させてもらったので、その時の様子を書きたいと思います。

大統領選挙での投票を希望する場合、有権者はまずインターネット上で選挙人名簿に登録を行います。そうすると、選挙日の約1週間ほど前にcarte électorale という選挙人名簿への登録を証明するカードが自宅に届きます。 

あとは、それぞれの候補者の政策提言が書かれたパンフレットや全候補者の名前が書かれた紙も同封されていました。

日本では候補者名や政党名を手書きで紙に書いて投票しますが、フランスでは、候補者の名前が紙にプリントされており、自分が投票したい候補者の紙を封筒に入れて投票します。

選挙会場となるフランスの多くの小学校前には、こんな感じですべての候補者のポスターがずらっと掲示されています。

破られていたり、候補者の顔に落書きがされていたりするポスターもよく見かけます。

選挙日当日は、自宅に届いたcarte électorale と身分証明書を持って、指定された選挙会場に向かいます。

投票の受付時間は朝8時から夜19時までです。

私たちは朝11時くらいに行ったら、すでに長い列ができていました。受付の人いわく朝9時くらいから列ができ始めていたそです。

選挙会場には子どもを連れた親もたくさんいました。夫も「子どもを選挙に連れていきたい」と言ったので、我が家の3歳と1歳の娘たちも一緒に連れてきました。フランスでは、小さい頃から、政治に興味を持ってほしいと思っている親が多いのかなと思いました。私も含め、娘たちにとっても良い社会見学になったかなと思います。

係の人から封筒をもらい、長テーブルの上に候補者の名前が書かれた紙がずらっと並んでいるので、すべての紙を取り、奥に個別にカーテンで仕切られたスペースがあるので、そこで自分が選んだ候補者の名前が印刷された紙だけを封筒に入れます。(紙は事前に自宅に届いたものを使ってもいいそうです)

その後、投票箱がある場所へ行き、係の人に身分証明書と名前を確認してもらって、最後に封筒を投票箱に入れたら投票完了です!

受付の人が親切で、3歳の長女に「投票する?」と聞いてくれたので、長女が封筒を投票箱に入れました。

投票が完了すると受付の人が「A voté!」と言ってくれました。これは「投票したよ!」というような意味で、選挙の日にはよく耳にするフランス語です。

さて、気になる当選結果は、選挙日当日の夜20時に発表されました ↓

現大統領のマクロン氏が27.84%

極右政党「国民連合」のルペン氏が23.15%

急進左派のメランション氏が21.95%

極右評論家のゼムール氏が7.07%

以下省略。

というわけで、上位2名のマクロン氏とルペン氏が4月24日の決選投票へ

次期大統領はどちらになるのか気になるところですね。