【フランスでのマナー】旅行や移住前に知っておいた方が良い事5選
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、国が違えば当然、文化や習慣も異なり、海外に行く際は、その国の習慣やルールに従うのが処世術といわれていますね。海外に行く前にその国のマナーを知っていると、その国に住んでいる人たちともお互いに気持ち良く日常生活が送れるので、旅行などの滞在もより一層楽しいものになるでしょう。
そこで、今回は、フランスに旅行や移住する前に知っておいた方がフランスでのマナー5選をまとめてみました。
店員さんに挨拶する
フランスで生活をする上で挨拶はとても大事です!
フランスでは、お店やレストラン、カフェに入ったら店員さんに自ら「Bonjour(こんにちは)」、夜なら「Bonsoir(こんばんは)」と笑顔で挨拶することが大切です。お店を出る際も「Au revoir(さようなら)」や「Bonne journée(良い一日を)」、夜なら「Bonne soirée(良い夜を)」と店員さんに挨拶をしてからお店を出るようにしましょう。
日本では、お店に入って「こんにちは」と挨拶しなくても問題はないですが、フランスで挨拶しないと「無礼な人」「怪しい人」と思われてしまうことがあります。
フランス語が話せなくても、挨拶だけフランス語でしっかりすれば、店員さんも親切に対応してくれるでしょう。
お店に限らず、フランスではどんな場面でも挨拶はとても大事なので、フランスに来る前には、「Pardon(すみません)」や「Merci(ありがとう)」など、最低限の挨拶はフランス語で言えるようにしておいた方がいいですね。
ドアは次の人のために押さえる
お店やレストラン、カフェなどに入る際、ドアを開けたら、後ろに人がいないか確認し、もし人がいたら、その人のためにドアを押さえておいてあげるのが親切です。メトロの改札のドアも手動の場合は後ろの人のために押さえておいてあげます。
もし自分のためにドアを押さえてもらったら、笑顔で「Merci(ありがとう)」や「C’est gentil(ご親切にどうも)」と相手にお礼を必ず言います。フランスでは、頻繁に見る光景で、ちょっと遠くにいる人のためにも、ずっとドアを開けて待ってくれる人もたくさんいます。
日本でも浸透しているマナーだと思いますが、習慣化していないと、後ろを確認せず、バタンとドアをすぐに閉めてしまうことあると思うので、注意しましょう。
横断歩道で車が止まってくれたら運転手さんにお礼
フランスでは、信号のない横断歩道では、高頻度ですぐに車が止まって歩行者に道を譲ってくれます。初めて日本からフランスに来た両親も止まってくれる車の多さに驚いていました。車の通りが少ないところでは、自動車側の信号が青信号にもかかわらず、「どうぞ」とジェスチャーで渡らせてくれることもあります。
車が横断歩道で止まってくれたら、日本でなら、頭を下げて小走りして横断歩道を渡ると思いますが、フランスでは、運転手さんに「よっ!」という感じで、片手の手のひらを見せて「ありがとう」というお礼のジェスチャーをし、普通に歩いて横断します。
メトロの補助席は混んできたら使用しない
メトロの入り口付近にある折り畳み式の補助席を使用する場合、混んできたら、すっと立ち上がりましょう。フランス語では「strapontin(ストラポンタン)」といわれている補助席。日本のように使用時間は制限されておらず、車内に人が少ない時はいつでも使用してよいですが、混雑時に使用するとスペースをとってしまうので、混んできたら、ほとんどの人がすっと立ち上がり、皆がメトロに乗れるようにスペースを空けてくれます。
補助席の話とは別ですが、お年寄りや妊婦さん、小さな子ども連れ、障害者の方など席を必要とする人がいたら、席を譲るのも良いマナーの一つですね。パリのメトロに乗っていると、席の譲り合いの光景を頻繁に目にします。
音をたてて食べない
フランスでは、音を立てて食べるのはマナー違反で行儀が悪いとされています。
日本では、ラーメンや蕎麦などを食べる際に「ずるずる」と口で吸って音を出して食べるのは許されていますが、フランスではNGです。日本食が浸透しており、フランスでもラーメン屋やうどん屋など多くの日本食レストランがありますが、麺をすする音を不快に感じるフランス人も多くいるので、レストランなどの公共の場では、特に注意しましょう。
スープを飲む際も、カップやお皿を手に持って直接、口に付けて飲むのではなく、スプーンですくって音の出ないように食べるのがマナーです。
いかがでしたか?
以上、フランスに旅行や移住する前に知っておいた方が良い事5選でした。
特に義務ではないですが、こうした日常生活をする上でのちょっとしたマナーを知っておき、実践することで、異国での旅行や生活がぐっと楽しく快適になるはずです。
日本とはちょっと違う習慣やマナーに戸惑うこともあるかと思いますが、お互い気持ちよく過ごすためにもその国の習慣やマナーを知って、受け入れることは大切ですね。