フランスのナンパ事情【個人的見解】

2019年7月22日

はじめに

日本人女性の皆さん、海外でナンパ(声掛け)された経験がありますか?

日本ではナンパされた経験がなくても、海外で1人旅をしていれば、1度はナンパされた経験がある方が多いと思います。

実際、私も日本では1度もナンパなんてされたことがなかったわけですが、19歳の頃、初海外の滞在先であるフランスでなんと人生初のナンパを体験したのです!

私は特別に美人でもないし、黒髪にメガネと超地味な外見で、日本にいた時は、まったくモテませんでしたが、フランスにいるとなぜかナンパされまくりなのです。不思議ですよねー。

海外では日本人女性というだけでモテるという説は本当なのか?簡単に落とせるとでも思っているのか?

当時の私は、フランス語超初心者で、フランスに関する知識も乏しかったけれど、フランス語が大好きだったので、「ボンジュール」と男性から優しい笑顔で話しかけられるたびに、フランス語会話の練習にもなるし、現地の人と交流するのも旅の思い出として悪くないと、本音を言えば、ちょっと浮かれていました。

しかし、フランス語もそこそこ話せるようになった20代後半で再びフランスを訪れ、ナンパされるたびにあることに気づいたのです!!!

そこで今回は、フランスでのナンパ事情について私の実体験から思ったことをまとめてみました。

ナンパする人の特徴

《フランスでナンパされた=フランス人にナンパされた》このように思っている人って意外と多いと思います。特に海外慣れしていない若い学生さんなど、欧米人ってあまり見分けがつかないですよね?フランスでフランス語を流暢に喋っていれば、当然、フランス人だと思いますよね。私も学生時代はそう思っていました。

しかし、これは間違いです!

ナンパしてきた男性とちょっと会話してみてわかったことですが、私の実体験からして、フランスでナンパしてきた男性の約8割はフランス人ではありませんでした。

国籍は様々でイタリア人やアルジェリア人、ブラジル人、モロッコ人、イラン人、パキスタン人、ナイジェリア人、ベトナム人などなど。中にはフランス国籍を取得した人もいたので、フランス人といえば、フランス人に分類される人もいますが・・・

フランスは移民国家だけあって本当に様々なルーツを持った人が大勢います。

基本的にみんな、彫りが深く、鼻が高いので、見た目だけではどこの国の人か判断するのは難しいです。

学生から60歳くらいのおじいちゃんまで幅広い年齢層です。

そして約2割のナンパしてきたフランス人はというと、私の見解ですが、2つに分かれます。

1つ目は自国の女性からモテなそうなフランス人。

もう一方は日本の文化に興味を持っているフランス人。

ナンパ体験談

私は集団で行動するよりも、単独で行動するのが好きなタイプなので、よく1人でぷらぷらとパリの街を歩いていたんですが、ナンパが多いこと多いことでビックリしました!色々なパターンのナンパがあるので、いくつか実例を挙げながらナンパの目的を検証してみました。

ケース1)
モンパルナス盆地にてベンチに座ってると、「絵のモデルになってください」と話しかけられる。彼は日本の映画や文学に興味がある芸術家の30代後半のフランス人。その場で似顔絵を描いてもらったあと、黒澤明の映画などについてディスカッション。最後に似顔絵と連絡先をサラっと渡してくれ、バイバイ。これは文化交流が目的。あっ、ちなみに似顔絵の料金は請求されませんでしたよ。

ケース2)
セーヌ川沿いを散歩中、「日本人ですか?」と話しかけられる。彼は日本大好きな映画監督のフランス人。一緒に散歩しながら映画や日本についてディスカッションした後、仕事があるからと名刺を渡してくれ、バイバイ。これも文化交流が目的。

日本では機会がないかぎり接することのない芸術家や映画監督にも出会うチャンスがあるのはフランスならではの魅力!単純に文化交流が目的の声掛けだったら、大歓迎なんですが、恋愛目的(たぶん下心あり)のナンパとなると、少し面倒になってきます。ここからは、そんな恋愛目的のナンパの事例を見てみましょう!

ケース3)
リュクセンブール公園にて、ベンチに座っていると「隣に座ってもいい?」と尋ねてきて隣に座る。しかも距離がすごく近い!「何しているの?」から会話が始まり、手を握られ、ディナーに誘われる。ちなみに彼はイタリア人の留学生。

ケース4)
ギャラリーラファイエットのあるブティックの前を通りかかると、そのお店のセキュリティーをしていたお兄さんにウィンクされ、連絡先を聞かれる。ちゃんとお仕事してください(笑)

ケース5)
オペラ座付近のカフェにて、隣に座ったおじいちゃんが「カワイイ!キレイ!アイシテル!」と片言の日本語を連発してくる。「どこで日本語を覚えたの?」と尋ねると、日本人の女の子の友達がたくさんいると自慢げに長々と話してくる。映画や劇場に誘われる。ちなみに彼はアルジェリア人。

ケース6)
コンコルド広場にて、「グラン・パレはどこ?」と40代くらいのおじさんに道を尋ねられる。場所を説明してあげたが、私の説明はそっちのけで、「日本人?フランス語教えてあげるよ」としつこく後を追ってくる。最後は「家まで車で送ってあげる」と車に誘われる。ちなみに彼はフランス人で自称フランス語教師。その数日後、シャンゼリゼ通りで再び「グラン・パレはどこ?」と後ろからやってきた男性に声を掛けられる。あれ?この前ナンパしてきた人とまったく同じ人じゃーん!笑
でも彼は気づいていないらしく、前回とまったく同じフレーズを繰り返す。「お会いしたことありますよね?」と言うと、私のことを思い出したのか、「えっ!!」と動揺し始め、「ごめんね」と言って足早に去っていった。ナンパ常習犯確定!

紳士的な対応をしてくれる男性もいますが、グイグイくる男性はグイグイきます!しつこく後をつけてきたり、連絡先を聞いてきたり、キスを迫ってきたりする男性もいます。

以前は「ヒュー」と口笛を吹いてくる男性もいましたが、最近では、この行為は路上セクハラに当たり、法に触れる場合もあるので、口笛を吹いてくる男性は減ったように感じます。

「口説き」と「セクハラ」の線引きは難しいところではありますが、道端でナンパしてくる男性はたいてい下心ありと思っておいた方が良いと思いますよー。

ナンパ対処法

私自身、ナンパは好きではないし、そもそもナンパをしてくる男性にいい人はいないと思っているので、ナンパされても軽く会話する程度で、実際に誘いに乗ったことは一度もありませんでした。

断ってもしつこく付きまとってくる人もいますが、ちゃんと対処すれば、たいていの人はあっさり諦めてくれます。

というわけで、ここでは私が実際に実践してきたナンパの対処法をいくつかご紹介します!

・ハッキリNOと言って断る
・あやふやな態度はとらない
・電話番号を聞かれたら、携帯電話を持っていない or 適当な番号を教える
・友達と約束があると嘘をつく
・彼氏がいると嘘をつく
・言葉が通じないふりをする
・明日、日本に帰国すると嘘をつく
・ニコニコしない
・無表情でつまらなそうに話を聞く

他人に嘘をつくことは罪悪感も多少はありますが、ナンパの場合、しつこい人に対して、その場しのぎの嘘は賢いに逃げ道になります。

フランス人の出会い方

私の見解では、意外とシャイなフランス人男性も多く、道端で軽々しく女性に声を掛ける男性はそんなに多くないという印象です。

では、フランス人はどのような出会い方をしているのか?と気になりますよね!

実は、、、出会いの方法として、フランスでは、なんと「出会い系サイト」を使っている人が意外と多いのです!

日本で「出会い系サイト」というと、危険で犯罪に巻き込まれるリスクがあるとネガティブなイメージを持つ人が多いと思いますが、フランスではネガティブなイメージは全然なく、男女の出会いの方法として主流になってきています。

メトロ構内にも「出会い系サイト」の広告が堂々と張ってあったり、テレビでも普通に広告が流れるほどです!笑

フランスのあるテレビ番組で、カップルが2人の馴れ初めを語っていると「私たちは出会い系サイトで知り合ったのよ」と堂々と公表している場面を見たことがあります。日本ではあまり考えられないですよね。

実際に、私の周りのフランス人も出会い系サイトで知り合い、ちゃんとした交際まで発展している人が多数います。

出会い系サイトは効率よく相手を見つけることができるので、フランスでは流行中なのです!

その他の出会い方としては、同じ学校や職場で出会ったり、バーやナイトクラブ、趣味のサークルなどの場で知り合い、仲良くなって交際に発展していくケースです。

おわりに

いかがでしたか?

個人的な視点からのフランスのナンパ事情でした。

ナンパの相手が日本人女性以外のフランス人女性だったりすると、ナンパ事情も変わってくると思います。

海外に行ったら、現地の人との出会いや交流は、滞在中の1つの楽しみでもありますが、身の安全を第一に考えた行動を心掛け、楽しく滞在したいですね!