【フランスの美味しい果物】クェッチとレーヌ・クロード
はじめに
前回の記事【フランスの美味しい果物】ミラベルでは、フランスのロレーヌ地方の特産物「ミラベル」についてご紹介しましたが、他にも「クェッチ(仏:quetsche)」や「レーヌ・クロード(仏:reine-claude)」と呼ばれる果物が「ミラベル」とほぼ同じ時期(夏の終わりから秋の始まり)にフランスのスーパーやマルシェの店頭に出回ります。
皆さんは、これらの果物をご存じですか?
「ミラベル」と同様、日本では馴染みの少ない果物だと思うので、今回は、フランスで人気の果物「クェッチ」と「レーヌ・クロード」について書きたいと思います。
クェッチ(quetsche)とは?
クェッチは「ミラベル」と同様、スモモの一種で、フランスでは、prune de Damas とも呼ばれています。
ベルギーやカナダ、スイス、ドイツなどの国々でも生産が行われているようですが、フランスでは、ロレーヌ地方やアルザス地方の特産物として有名です。
日本にもよくあるドライプルーンの生バージョンといった感じで、紫色の皮をしており、中身は黄色っぽい色をしています。
中には大きめの種が一つあります。
皮は剥きづらいので、皮ごと食べるのがおススメです。
酸味はそれほど強くなく、爽やかな甘みが口いっぱいに広がって美味しい!
「ミラベル」のように、フィレッシュなまま食べても美味しいですが、ジャムやコンポート、タルトにして食べても美味しいようです。
あとは、ジビエや豚、ウサギのお肉料理の付け合わせなどにも合うそうです。
レーヌ・クロード(reine-claude)とは?
こちらもスモモの一種で、日本では「グリーンゲージ」と呼ばれているようですが、スーパーなどで見かける機会も少なく馴染みのない果物だと思います。
「reine-claude」 は日本語に直訳すると「クロード王妃」という意味で、このスモモの名前は、フランスのルネサンス期を代表するフランス国王フランソワ1世の妻であるクロード・ド・フランス王妃(Claude de France)にちなんでつけられたそうです。
見た目は、「ミラベル」や「クェッチ」と比べるとやや大きめです。
レーヌ・クロードには様々な品種があり、品種によって異なりますが、一般的にフランスでよく目にするレーヌ・クロードの皮は明るい緑色をしており、上品な感じです。
見た目が緑色なので、すっぱそうなイメージがありますが、イメージとは裏腹に、フレッシュなまま、皮ごと食べても酸味が全くなく、とても甘くて美味しい!
ビタミンCも豊富に含まれているので、お肌にも良いですね。
「ミラベル」や「クェッチ」と同様、フレッシュなまま食べても美味しいですが、ジャムやコンポート、タルトなどにもピッタリです。
おわりに
スモモといっても様々な種類がありますよね。
「ミラベル」や「クェッチ」、「レーヌ・クロード」は、夏の終わりから秋の始まりにかけてとお店に出回る時期が短く、食べられる時期が限られるので、この時期にフランスに来たら、是非これらの果物を食べてみてくださいね!
ちなみに、私はこの3種類のスモモの中では、「クェッチ」が一番のお気に入りです。