パリ14区にある人気のパティスリー「Wonderland Pâtisserie」
パリには、ピエール・エルメやラデュレなど日本でもよく知られていて人気のある有名なパティスリーが数多くありますが、今回は、パリ14区でしか味わう事のできない、見た目も独特で可愛らしいケーキが大人気のパティスリー「Wonderland Pâtisserie」をご紹介したいと思います。
パリ14区の区役所の近くにあり、最寄りの駅はメトロ④番線のAlésia。
パティシェは、元星付きレストランで働いていた Rodolphe Groizard 氏という方で、2019年にパリ14区にこのパティスリーをオープンさせました。
サボテンやヒヤシンス、バラ、モアイ像などの見た目がとにかく芸術的で可愛らしいトロンプ・ルイユ(trompe-l’oeil)なケーキがショーケースにずらり。通りすがりの人の目も惹きます。
ちなみにトロンプ・ルイユとはフランス語で「目を騙す」という意味で「騙し絵」のこと。本物のサボテンに見えるけど、実はケーキ!といった感じです。
パリで超絶な人気を誇るセドリック・グロレ氏もトロンプ・ルイユのケーキで有名ですね。
実際に私がこれまで食べた中で、お気に入りのケーキをいくつかご紹介したいと思います。
私の1番のお気に入りのケーキは「Le CACTUS」というサボテンの可愛らしいケーキ。見た目からはどんな味か全く想像できないですよね。食べる前にわくわくが止まりません。これは、レモンクリームと柚子のムースのケーキ。土の部分は黒ゴマのクランブルです。ムースの中には柚子のジュレも入っており、レモンと柚子の爽やかな風味が口いっぱいに広がってとっても美味しい。しかもグルテンフリーなので、グルテンが気になる方でも安心して食べられます。
こちらは、「Le Ti bouton」というゴージャスな見た目のケーキ。実はモンブラン!周りはモンブランのクリームで中にはライチのムースにマンダリンが入っており、とろーりととろける美味しさ。木の部分はサブレ・ブルトン(sablé breton)でできており、サックサク。写真には写っていませんが、木の下にはマロングラッセもありました。こちらもグルテンフリーのケーキ。
サロン・ド・テでいただいた、こちらの「La Rosacha」というバラの花の形をしたケーキも絶品でした。ルバーブのムースに抹茶クリーム、茎の部分は抹茶のサブレ・ブルトン、旬の甘い苺が添えられています。ちょっぴり甘酸っぱいルバーブと苺はほろ苦い抹茶と相性がばっちりで、緑と赤のコントラストも美しい。ちなみにこちらのケーキもグルテンフリー。今回はチャイラテと一緒にいただきました。
ケーキは定番のものがいくつかあり、それ以外は季節や時期によって商品のラインアップが変わってくるようです。ケーキ1つの値段はだいたい6€10~7€10くらい。サロン・ド・テだとサービス料が付くので少し高くなります。
サロン・ド・テは店内は12人分、テラスには8人分の席があり、ケーキのみならず、トーストなどの軽食も楽しめます。まるで森の中にいるような雰囲気の店内も素敵だし、天気が良い日はテラス席も人気です。ドリンクのメニューも豊富に揃っていて、コーヒーや紅茶、ジュースはもちろん、抹茶ラテや煎茶などもいただけます。
店員さんたちもとても親切で、個人的には、パリで1番のお気に入りのパティスリー&サロン・ド・テです!
パリ14区を訪れた際には是非、「Wonderland Pâtisserie」のケーキを召し上がってみてくださいね。