フランスに来てから「しなくなった習慣5つ」
はじめに
フランスに住むようになってから、日本にいた時と比べて「生活が質素になったなぁ」とたびたび感じるようになりました。
どうしてだろう?とよくよく考えたら、「しなくなった習慣」がたくさんあることに気づきました!
まぁ、住む国が変われば、文化や周囲の環境なども変わるので、もちろん習慣も変わってきますよね。
そこで今回は、実際に私がフランスに来てから「しなくなった習慣5つ」を私の感じたフランスの文化と共にご紹介したいと思います!
*「フランス人は~」とステレオタイプ的な表現がありますが、人それぞれによって異なってくるということを念頭に置いてお読みいただけると嬉しいです。あくまで個人的な視点で書いています。
服を買わなくなった
日本にいた時は、頻繁に服を買っていましたが、フランスに来てから、服をあまり買わなくなりました。自分でもビックリですが、もう1年以上、買っていません。
フランスに住む現在は、自分の所持しているお気に入りの服を何度も着まわして生活しています。ちなみに、フランス人の夫も何度も同じ服を着まわしています。
フランスでは他人の服装や見た目に関してあれこれ言及してくる人が少ないので、たとえ同じ服を何度も着まわしていても、2日連続で同じ服を着ていても、何か言われたことがありません。思っていても口に出さないだけかもしれませんが、他人の服装を褒めることはあっても、批判するようなことはあまりないような気がします。
また、多くのフランス人は流行に流されず、あくまで他人は他人、自分は自分といった感じで自分自身に合った服を選んで着るようなので、トレンドごとに服を買うようなこともない気がします。
日本にいた時は、他人の目やファッションの流行を常に意識していました。流行遅れの服を着ていたり、同じ服を何度も着まわしていると「恥ずかしい」「みっともない」と感じ、彼氏とのデートや友人との約束などのたびに服を買ったりしていましたが、フランスにいると他人の目やファッションの流行を気にしなくてよいので、次々と新しい服を買う必要性をあまり感じないんですよね。もちろん、必要性を感じる時はちゃんと買います。
日本に一時帰国するたびに、家族からは「いつも同じ服着ているね」「服を買うお金がないの?」などよく言われちゃうんですが、「買えないから買わないのではなく、買う必要がないから買わない」のだと毎回、説明しています。笑
フランス人の感覚に慣れてしまったせいか、もう次々と新しい服が欲しいという気持ちがあまり沸かなくなりました。
メイクをしなくなった
日本にいた時は、時間を掛けてしっかりフルメイクをしていましたが、フランスに来てからは普段メイクをほとんどしなくなりました。
どうしてかというと、他人の目を気にしなくていいというのが大きな理由だと感じます。上記でも書きましたが、とにかく個人の自由や個性を尊重するフランス人は他人の見た目に関してあれこれ言及する人があまりいません。良い意味で他人に無関心な人が多い気がします。
日本では、女性のメイクは社会人としての身だしなみであり、場合によっては職場で上司からメイクを強要されることもあると思います。職種などにもよりますが、私の職場はノーメイクNGでした。中国人女性の同僚がよくすっぴんや薄化粧で出勤していたんですが、毎回、上司から注意されていました。実際に、日本の就職活動などでもメイクは社会人の一般常識として必須ですよね。メイク講座なんかもあったり。日本では、一般的に「すっぴんは恥ずかしい」という雰囲気があり、外出する際は、しっかりメイクをする人が多いと思います。都会や田舎とか場所によっても違ってくると思いますが。もちろん中にはメイクをしない人もいます。
一方、フランスでは社会からのメイクに対する圧力があまりないので、ホームパーティーや高級レストラン、コンサートへ行くなどの特別な場合を除いて、基本的にナチュラルメイクでアイブロウやリップ、アイラインだけ等のポイントメイクやノーメイクのフランス人女性が多い気がします。もちろん人にもよりますが、ファンデーションやアイシャドーまでしっかり付けている人は少ない印象です。職種にもよりますが、すっぴんで仕事へ行くフランス人女性も多く見かけます。もちろん、中にはしっかりメイクしている人もいます。
まぁ、アジア人と欧米人ではそもそも顔の作りが違うので、ファンデーションで肌を白く見せようとか、アイシャドウやハイライトで立体感を出そうという発想や必要性がそもそもないのかもしれませんね。
フランスでは夏になると高齢の女性もビキニを着て公園で日光浴をして、肌を焼いていたりもするので、シミやしわなどもそんなに気にしていない感じがします。
実際に、私の知り合いのフランス人女性たちは普段はポイントメイクもしくはノーメイクの人がほとんどです。
というわけで、私も特別な日にはしっかりメイクしますが、普段はアイブロウとリップだけのポイントメイクもしくはノーメイクで毎日を過ごすようになりました。ちなみに、日焼け対策もしなくなりました。
化粧品代もかからず、お金や時間の節約にもなるので嬉しい!
ブランド品を持たなくなった
日本にいた時は、ブランド品の時計やバッグなどをいくつか所持していましたが、フランスではブランド品を持たなくなりました。
ブランド品は品質が良くてデザインが優れている物が多いので、お店のショーウィンドウなんかを見て、素敵だなぁと思うことがたまにありますが、フランスに来てからはブランド品を一切買わなくなりました。また、欲しいとも思わなくなりました。
その1番の理由は、フランスでブランド品を持ち歩いていると犯罪に遭う確率が高くなるからです。フランスはスリや盗難、強盗などの犯罪が多いので、ブランド品を持ち歩いていると犯罪のターゲットにされやすくなります。特に日本人は狙われやすいので。
こういった犯罪に巻き込まれるのが怖いので、ブランド品は一切身に付けなくなりました。結婚指輪もあえてダイヤなどの宝石が付いていないシンプルで安いものを買いました。
また、日本では若い学生さんなどでもブランド品を持ち歩いている場合がよくありますが、フランスではブランド品を持ち歩いている人をあまり見かけません。ブランド品を持っている人の多くは一部の観光客やセレブ、上流会級の人、お金に余裕のある人たちであり、大抵のフランス人はブランドにこだわらず、自分にあったものを買います。もちろん、自分にあっていると思えば、普通の人でもブランド品を持ち歩いていることはあります。
ちなみに、知り合いの超エリートなフランス人女性はブランド品ばっかりでゴージャスな感じです。
というわけで、治安の面で不安があることと、一般人の私がブランド品を持つということに違和感しか感じなくなったので、ブランド品は持たなくなりました。
物を捨てなくなった
フランスには物を大切にする文化があるので簡単には物を捨てません。
何かが壊れた場合、フランス人はまずなんとか修理できないか考えます。すぐに新しく買い替えようという発想はこれっぽっちもありません。
私はどちらかというと、すぐに新しく買い替えようという発想があったんですが。
フランス人の夫は大量の修理道具を所持していて、何か物が壊れるたびに、自分で何でも修理するのです。中には完璧に修理できないものもありますが、どうにか工夫して使えるものは捨てずに使っています。
例えば、我が家ではオーブンの扉が壊れていて閉まらないのですが、ガムテープを張って使用しています。掃除機もガムテープでグルグル巻きです!笑
壊れていても、使えれば捨てません。
食べ物に関しても、野菜の葉っぱなど食べられる部分は一切無駄にせず、スープにしたりして最後まで使いきっています。
靴下や服に穴が開いていても、気にせず、捨てずに使っています。
やむお得ず、何か物を捨てる場合、夫はいつも「Quel gaspillage …(なんて浪費だ…)」とつぶやきながら悲しそうに物を捨てています。
洗濯を毎日しなくなった
日本にいた頃は、洗濯は毎日して当たり前でしたが、フランスに来てからは洗濯は毎日しなくなりました。
洗濯をする頻度は家庭によって様々ですが、我が家はだいたい3,4日に1回のペースで洗濯機を回しています。もちろん、洗濯を毎日する家庭もあります。
我が家が洗濯を毎日しない理由は、地球環境に良くないからと、洗濯物が1日でそんなにたまらないからです。
洗濯をするたびにマイクロファイバーが排出されるので、海洋汚染といった環境問題にも影響があるんだそう。なので、地球環境に配慮して洗濯回数をなるべく減らしてします。
フランスは空気が乾燥しているので、夏場でも汗をかくことが少なく、汚れていなければ、2日連続で同じものを着たりすることもあるので、洗濯物がそんなにたまりません。
実際に、フランスでのホームステイで3家庭のお宅に滞在したことがありますが、どこの家庭も洗濯は1週間に1回という頻度でした。水を節約したいとか理由は家庭によって様々ですが、、、
バスタオルも毎日は洗いません。日本にいた時はバスタオルは使用したら交換するものと思っていたので、フランスに来てからビックリしました。初めの頃は、バスタオルを交換しないことに違和感を感じていましたが、今ではまったく違和感を感じることなく、それが当たり前と思えるようになりました。慣れって恐ろしいですね!笑
洗濯を毎日しなくていいのは、家事の負担も減るので、楽でいいなと思います。
おわりに
いかがでしたか?
ここでは、私がフランスに来てから「しなくなった習慣5つ」をご紹介しました。
日本での生活と比べ、フランスでの生活が質素で楽になったなぁと感じるのは、「他人の目を気にしなくていいという文化」や「物を大切にするという文化」、「環境に配慮した生活」が大きく影響しているんだなと感じています。