【フランス新型コロナ】再ロックダウンの緩和措置3段階
2020年11月24日(火)、マクロン大統領が国民に向け、テレビ演説を行い、現在の国内の感染状況や再ロックダウンの緩和措置などについて発表しました。
在フランス日本大使館からのメール等を参考に発表された内容を以下に簡単にまとめてみました。
現在の感染状況
・11月24日の新規感染者数は9155人、死者数は1005人(高齢者施設含む)。フランス国内の死者数は計5万人を突破。
・再ロックダウンから約1ヵ月が経過したところ、当初1日当たり6万人の新規感染者が確認されていたが、先週には平均1日当たり2万人まで減少。
・第2波のピークは過ぎた。
外出制限の緩和措置(3段階)
第1段階
11月28日(土)~
・厳格な衛星措置を取った上で、すべての商店、家事代行などの訪問サービスの営業が再開。(*ただし、営業時間は21時まで)
・散歩や運動等の目的での外出は、自宅から20キロ圏内、3時間まで可能。(*ただし、今までと同様に外出する際は、外出証明書の所持が必要)
・屋外での課外活動が認められる。
・宗教施設では、30人までの礼拝が認められる。
第2段階
感染者数が1日当たり5000人、重症者の患者が2500人から3000人の水準という目標に達した場合は以下の緩和措置が取られる↓
・12月15日から外出制限が解除。
・12月15日から21時~翌朝7時までの夜間外出禁止措置。(*12月24日と31日は自由に行動が可能)
・クリスマス休暇には地域間の移動が可能。
・厳格な衛生措置を取った上で、映画館や美術館、劇場なども再開。
・大人数による集会やパーティーなどは引き続き禁止。
・テーマパークや展示場は閉鎖。
第3段階
クリスマス休暇後しばらく経ってから、感染者数が1日当たり5000人に抑えられれば、1月20日から以下の緩和措置が取られる↓
・レストランやカフェ、バーの営業が再開。
・スポーツ施設が再開。
・夜間外出禁止の時間が短縮される。
・全員出席での授業が高校で再開されてから2週間後に、大学でも全員出席での授業が再開。
・第3回目のロックダウンを避けるため、政府は15日ごとに経過観察を行い、さらなる緩和を行うか、規制を強化するか決定。
ワクチン接種について
・12月末から1月初旬にもワクチンの接種が可能となり、次のワクチンは来春にも接種可能と言われている。
・脆弱な人から接種できるように進める。
・ワクチンの接種は義務化しない。
その他には、企業などへの経済支援策などについても発表しました。
クリスマスや年末は自由に移動ができるということで、マクロン大統領のテレビ演説の直後、SNCF(フランス国鉄)の切符の売り上げが+400%を超えたようです。
フランスでは、クリスマスは1年の行事で最も大切な日なので、やっぱり家族みんなで過ごしたいと願っている人が多いようですね。
大勢の人たちの移動により、クリスマスや年末後の感染再拡大は、少し心配ですが、感染対策をしっかり行って、家族みんなで楽しいクリスマスや年末が過ごせるといいなと思います。
今年はクリスマスマーケットが無いのが残念ですが、パリはイルミネーションが点灯し始めたりと、すっかりクリスマスの雰囲気が漂ってきました。