パリでスリ未遂に遭った話【体験談】
はじめに
過去の話になりますが、ワーキングホリデービザでパリに滞在中、1度だけスリの被害に遭いそうになった経験があります。
学生時代から旅行や語学研修などで何度もパリを訪れており、今まで1度もスリや盗難などの犯罪の被害に遭ったことがなかったので、自分は絶対に大丈夫だろうと自信満々だったんですが、スリのターゲットにされてしまいました。
そこで今回は、私が実際に経験したパリでのスリの手口について書こうと思います。
パリ在住の方々はもうすでに色々なスリの手口をご存じかと思いますが、「こんな手口もありますよ」ということで、パリへ旅行などで来られる方たちの参考になれば嬉しいです。
被害に遭いそうになった場所
被害に遭いそうになった場所はパリのメトロの改札です。パリのメトロはスリが多く危険という話はよく耳にする方も多いと思いますが、本当にその通りだと思います。
その日はちょうど家賃の支払い日(家賃は手渡し)だったので、メトロで職場から自宅に帰宅する途中の駅で一度降りて、銀行に寄り、店内のATMで600ユーロを現金で下ろしました。
ちなみに場所はパリ16区の ②号線 Victor Hugo(ビクトール・ユゴー)駅です。
普段は多額の現金は持ち歩かないようにしていましたが、その日に限ってお財布には600ユーロという大金が入っていたのです!
銀行を出た時点で、すでに犯人にターゲットにされていた可能性もありますが、そこは不明です。
16区は比較的治安の良い地域といわれていたので、ちょっと油断してしまいました。
Victor Hugo 駅から自宅の最寄り駅まではたったの1駅でした。普段なら1駅くらいならメトロには乗らずに歩きますが、その日はちょうど雨が降っていて、仕事で疲れていたこともあり、再びメトロに乗ってしまったんですよね。これがダメでした。
スリの手口
駅構内に入って改札口へ向かうため、エスカレーターに乗りました。この時、犯人もエスカレーターに乗っており、私のすぐ後ろにいました。その時はまだスリ犯だと気づいていませんでした。
また、偶然にもエスカレーターの下では観光客と思われる若い韓国人女性2人と高齢の男性1人がなにやらもめていたんですよね。スリ犯とは何の関係もないと思いますが、そのことで、私の注意力はやや散漫。まぁ、たまたまだったからしょうがない。
改札口を通ろうとした際、私の前に犯人がさっと割り込んできて、改札口でもたもたしていたんです。おそらく、わざと使用済みの切符を入れて「あれっ 通れない?」みたいな感じでやっていたんだと思います。
「早くしてー」と思いながら、ちょっと待っている間に、何か違和感を感じたのです。私が持っていたショルダーバッグが引っ張られるような感じがして、ふとバッグを見たら、しっかり閉めたはずのバッグのチャックが半分くらい開いていました。ゾクッとしました。私の後ろにいたもう一人の犯人がチャックを開けていたのです。
そう、犯人は2人でグルになって、改札口で私を板挟みにして、身動きがとれなくなっているところを狙って犯行に及んでいたのです。
普段ならバッグのチャックのファスナーは自分の前にくるようにして、手でしっかりおさえていましたが、この日はなぜかファスナーを後ろにしてバッグを持っていました。
幸いにも、すぐにスリだと気づいたことと、私の持っていたショルダーバッグはチャックが開けづらく、手も突っ込みづらい形のバッグだったので、犯行は未遂に終わり被害は何もありませんでした。
まぁ、たとえお財布を盗まれたとしていても、現金の入ったお財布はバッグの内ポケットにしまってあり、日本で使い古したCOACHの長財布をダミー財布として持ち歩いていたので、被害は免れていたと思いますが、もし現金が盗まれていたら、かなりショックだったと思います。
犯人の特徴
犯人は10歳前後の若い少女2人でした。ロマ人です。肌は浅黒く、焦げ茶色の長い髪を後ろで束ねていました。パリのメトロのスリ集団といったらほとんどがロマの少年少女たちによる犯行だと言われています。
私が改札口を通った後は、私の方をチラチラ見ながら、2人でコソコソ話していました。
注意しようとしましたが、まだ未成年だし、言葉も通じなさそうだったので、その場からさっさと逃げました。
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おわりに
いかがでしたか?
以上、私がパリでスリ未遂に遭ったお話でした。
パリは本当にスリや盗難などの犯罪が多い街です。そして犯罪の手口も様々!
パリへご旅行などで来る際は、スリなどの被害に遭わないよう注意しながら、滞在を楽しんでくださいね!